トヨタが大幅続伸、自社株TOBでの応募予定株主の残存判明で追加取得の思惑
トヨタ自動車<7203>が大幅続伸している。27日の取引終了後、7月23日に発表していた自己株式の公開買い付け(自社株TOB)の結果を発表した。同日終値の3109円を下回る1株2781円でのディスカウントTOBを通じ、大手金融機関や損保大手などから政策保有株式を買い取る予定だった。しかし、8月上旬に株価が急落し、時価がTOB価格を下回ったことを受け、応募株数が増加。買付予定株数2億9012万2345株に対し、応募株数は3億4382万8098株に膨らんだ。結果として大手金融機関など応募予定株主が応募株を全て売却できず、残存が生じることとなった。トヨタは来年4月30日までの期間で予定する総額1兆円を上限とする自社株買いの範囲内で追加取得する可能性を含め、方針について検討する予定としているが、株式市場においては残存株式に対してトヨタが新たに追加取得の方針を打ち出すとの思惑もあって、株式需給面で買い安心感をもたらしたようだ。
出所:MINKABU PRESS
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