ゼネテック---1Qは2ケタ増収・各段階利益は黒字化、全セグメントが好調に推移
ゼネテック<4492>は9日、2025年3月期第1四半期(24年4月-6月)連結決算を発表した。売上高は前年同期比40.0%増の20.14億円、営業利益は1.57億円(前年同期は0.17億円の損失)、経常利益は1.49億円(同0.20億円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益は0.52億円(同0.19億円の損失)となった。
システムソリューション事業の売上高は前年同期比31.4%増の11.70億円、セグメント利益は同126.6%増の2.87億円となった。強みのソフトウェアとハードウェアの一体型システム開発および自動車分野のソフトウェア開発の受注が引き続き堅調に推移した。システム開発については、外注先の納期遅延の影響で半導体製造装置向けの売上が前年同期低調であったが、当第1四半期は、堅調な需要を背景に生産活動も順調に進んだ結果、前年同期比で大きく売上を伸ばし増益に寄与した。ソフトウェア開発においては、車載系統合ソリューションやサイバーセキュリティなどの新たな車載系ソフトウェア開発の需要の高まりを受け、自動車分野向け案件の獲得が進んだ。
エンジニアリングソリューション事業の売上高は同60.2%増の7.11億円、セグメント利益は同105.7%増の1.31億円となった。3次元シミュレーションソフトウェア「FlexSim」については、当第1四半期も自動車、電機、電子部品などの大手顧客から強い引き合いがあり、新規および追加分として案件獲得が進んだ結果、売上高は前年同期比倍増し増益に貢献した。3次元CAD/CAMソフトウェア「Mastercam」については、営業手法等の見直しを通じて、これまで以上に積極的な営業活動を展開した結果、新規案件の獲得も含めライセンス販売が前年同期を上回り、また、カスタマイズ案件の獲得にも注力した結果、売上を大きく伸ばすことになった。利益面については、増収効果に加え、直販比率が高まったこともあり増益につながった。
GPS事業の売上高は同28.8%増の1.38億円、セグメント利益は同26.2%増の0.38億円となった。「ココダヨ」サービス全体の累計ダウンロード数は2024年6月において累計143万を突破するなど、順調に利用ユーザーが増える結果となった。売上高がほぼ計画どおり進捗したことに加え、広告について効果測定で分析の上、有効な対象を絞って発信する等の施策を行った結果、広告宣伝費を抑制することができた。
2025年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比18.9%増の85.00億円、営業利益が同19.2%増の7.50億円、経常利益が同14.9%増の7.30億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同2.7%増の4.26億円とする期初計画を据え置いている。
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提供:フィスコ