フォーシーズ Research Memo(9):株主優待の見直しや株主との対話を強化。今後は株価向上・配当実施にも注力
■株主還元策
フォーシーズHD<3726>は、安定的な配当の維持継続を念頭に置きながら、業績を勘案して適切な額を還元することを配当政策とし、経営の最重要課題の1つと位置付けている。2024年9月期の配当については未定としているが、財務基盤の強化及び今後の持続的成長のための内部留保の充実を図りつつ、適切な利益還元策を実施する方針だ。中期経営計画でも株価向上や配当実施に注力し、2030年に株価を3,500円まで向上させ、将来的な復配を目指す。
また、株主との対話強化及び株主管理のDX化を目的として「フォーシーズHDプレミアム優待倶楽部」を導入しており、株主が登録したデータベースを積極的に活用し、IR情報を随時配信するなど対話強化を図っている。株主優待では、同社商品や事業内容の理解促進を目的に投資額に応じた還元内容としており、保有単元区分は1単元(100株)、2単元(200株)、3単元(300株)、5単元(500株)、7単元(700株)、10単元(1,000株)と広く設けられている。株主管理の電子化や投資家の投資方針に応じた株主優待の充実化を進めることで、より効率的で効果的な市場との対話の実現、企業価値向上、ひいては事業の拡大につながると弊社では見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 茂木稜司)
《AS》
提供:フィスコ