スパークス G Research Memo(8):配当性向は高い水準を維持。株主還元策の継続を期待
■スパークス・グループ<8739>の株主還元策
同社グループは、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を図るとともに、適切なキャピタルアロケーションを行い、株主に利益等を還元していくことを重要な経営課題の1つとして位置付けており、株主還元については、中長期的な視点に立ち、安定性・継続性に配意しつつ、業績動向、財務状況及び還元性向等の他、実施時期や実施方法等を総合的に勘案して行うことを基本方針としている。この方針に基づき、2023年3月期は1株当たり60.0円(配当性向52.9%)を実施した。2024年3月期については、基礎収益が増加していることなどを受け、前期比6.0円増配の1株当たり66.0円(配当性向40.3%)と過去最高額の配当を実施する。また、自己株式の取得も積極的に行っている。直近では、2023年11月に330,000株(500,000,000円)を上限に自己株式の取得を決議し、2024年2月に自己株式の取得を完了した。配当に加えて、自己株式の取得も積極的に推進するなど、株主還元を拡充している姿勢が窺える。
2025年3月期の配当予想に関しては、業績予想を開示していないため未定としているものの、過去の配当性向は高い水準を維持してきたことに加えて、堅調な業績推移が予想されることから、安定した水準が継続すると弊社では見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水陽一郎)
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提供:フィスコ