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3843 フリービット

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FB Research Memo(9):2025年4月期も増収増益を見込む。戦略投資を実行するも、営業増益となる見通し


■業績見通し

1. 2025年4月期の業績予想
新中期経営計画「SiLK VISION 2027」の初年度となる2025年4月期の業績予想についてフリービット<3843>は、売上高を前期比5.3%増※の54,000百万円、営業利益を同3.8%増の5,700百万円、経常利益を同2.6%増の5,500百万円、親会社株主に帰属する当期純利益を同12.0%減の3,000百万円と見込んでいる。なお、親会社株主に帰属する当期純利益だけが減益となるのは、2024年4月期における一過性要因の剥落によるものである。

※前期比については、ギガプライズの決算期変更による影響を除いて算出している。


引き続きMVNO向け支援(MVNE)サービス(5Gインフラ支援事業)や集合住宅インターネット(5G生活様式支援事業)、アフィリエイト広告サービス(企業・クリエイター5G DX支援事業)などの各事業の主力サービスが好調に推移し、増収に寄与する見通しである。また、「トーンモバイル」における5G/web3を見据えた事業の社会実装を推進する考えだ。

利益面では、2024年4月期からの戦略投資(5Gデータセンター移設費用等)の持越し分に加え、「SiLK VISION 2027」の最終ゴールを意識した戦略投資を投入するものの、増収による収益の底上げや業務効率の推進により営業増益を確保する想定となっている。

2. 今後の注目点
弊社でも、足元業績をけん引する主力サービスがそれぞれ好調であることや、積み上げ型の収益モデルがベースとなっていることから、同社の業績予想は十分に達成可能であると見ている。また、「TONE IN」戦略による展開スピードの変化が足元業績のアップサイド要因となる可能性にも注意が必要である。最大の注目点は、「SiLK VISION 2027」の初年度としてこれまで培ってきた技術やサービがどのように社会実装され、業績の伸びに結びついていくのかにある。早速、2024年5月には医療DXにおける具体的な展開が公表されたが、それも含めて、対象とする市場や構想が壮大であるほど業績への寄与には一定の時間を要する可能性がある。その間、足元業績と戦略投資のバランスをどのようにとっていくのか、そして同社の潜在的なポテンシャル(社会を変革する力)をどう評価すべきか、技術の進展や浸透、社会の変化のスピードによるところも大きいが、これからの展開を注視しながら、中長期の視点で判断していくことが求められるだろう。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)

《HN》

 提供:フィスコ

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