信用
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)のみができる銘柄
株価20分ディレイ → リアルタイムに変更

4664 アール・エス・シー

東証S
520円
前日比
0
0.00%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
18.8 0.72 4.23
時価総額 15.3億円
比較される銘柄
CSP, 
メイホーHD, 
CSS

銘柄ニュース

戻る
 

アール・エス・シー Research Memo(9):ソリューション提案や新技術の導入等により成長基盤づくりに取り組む


■アール・エス・シー<4664>の今後の成長戦略

1. 中期経営計画の方向性
5ヶ年の中期経営計画がスタートとしてから3年が経過した。1) 収益力の向上(ソリューション提案、エリア管理体制の構築)、2) 技術力の強化(サービス品質の維持/向上、新技術の導入)、3) 職場環境の改善(従業員エンゲージメントの向上、女性の活躍推進)、4) 経営基盤の強化(持続的な成長の実現、環境への配慮)を基本戦略として、持続的な利益成長の基盤づくりに取り組む方針である。特に、競争力や収益性の向上に向けては、「サンシャインシティモデル」を軸とするワンストップソリューションの提供、池袋エリア及び丸ノ内・有楽町エリアを中心とするエリア管理体制の拡充、他社との連携による警備業務DXの推進などに注力していく。

2. これまでの進捗
中期経営計画が2021年4月にスタートしてから、1) 丸ノ内エリアにおけるエリア管理体制の構築(2021年7月)、2) 巡回清掃管理における埼玉エリアの拡大(2022年3月)、3) セコムとの業務提携によるセキュリティロボット「cocobo(ココボ)」の導入(2022年6月)、4) 内装工事等を手掛ける友和商工の子会社化(2023年2月)、5) 有楽町地区における東宝日比谷プロムナードビルの警備業務開始(2023年2月)など、成長基盤づくりに向けて着々と実績を積み上げてきた。前期においても、1) 埼玉エリアでの複合施設の清掃業務受託並びに各エリアの巡回清掃業務拡大、2) AI警備システムの開発・販売を行うアジラとの業務提携によるサイシャインシティでの行動認識AIの実証実験開始、並びにサンシャインシティプリンスホテルで行動認識AIを活用した警備業務の開始、3) 飛鳥コンテナ埠頭での警備業務開始などで実績を上げることができた。

3. 今後(2025年3月期)の取り組み
(1) 基本戦略1 収益力の向上
1) 2025年4月開催予定の大阪・関西万博への対応準備、2) 大型イベントの受注、3) 清掃業務の拡大などに取り組む方針だ。具体的には、1) 大阪支店を中心に警備業務、派遣業務の受注に向けた活動の強化、2) 大型イベントの運営、ブース施工業務の受注に向けた活動の推進、3) 巡回清掃のエリア拡大(埼玉、名古屋、大阪エリア)を掲げている。

(2) 基本戦略2 技術力の強化
1) AI警備システム「AI Security asilla」の活用、2) 警備ロボット「cocobo」の活用拡大、3) 各業務におけるDX化などに取り組む方針だ。具体的には、1) サンシャインシティ内での本格稼働に向けた実証実験及びサンシャインシティプリンスホテルでの本格稼働、2) サンシャインシティ内での巡回エリアの拡大、3) 業務DX化プロジェクトの推進を掲げている。

(3) 基本戦略3 環境職場の改善
人的資本経営の推進に取り組む方針だ。具体的には、従業員の待遇改善、自社研修所における独自教育と外部教育の活用、資格取得のサポート、女性従業員の職域拡大を掲げている。

(4) 基本戦略4 経営基盤の強化
1) グループ会社とのシナジー創出、2) M&A・アライアンス戦略の推進、3) サステナビリティ経営の推進(詳細は後述)に取り組む方針だ。具体的には、1) 友和商工との内装工事業務におけるクロスセル、アール・エス・シー中部との連携による中部エリアの開拓、2) 警備DXを実現するアライアンス戦略、清掃事業の体制強化を掲げている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)

《SO》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均