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8119 三栄コーポレーション

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三栄コーポ Research Memo(8):新配当方針では配当性向を30~50%目途に改定。増配ペースが上がる期待


■株主還元策

三栄コーポレーション<8119>では、2024年5月に剰余金の配当等の決定に関する方針を改定した。新方針では、企業理念である「随縁の思想」の下、同社と縁を紡ぐ株主への適切な利益還元を経営の重要課題の1つと位置付けた。利益配分に関しては、将来の事業展開や不測の事態に備える内部留保による経営基盤の維持強化だけでなく、持続的成長と中長期的な企業価値の向上の実現に資するよう、人的資本への投資を含めた適切な投資の実施などを踏まえ、財政状態や今後の業績動向、資金需要などを総合的に判断し決定する。配当に関しては、中間配当及び期末配当の年2回を基本とし、配当性向30~50%を目途に実施する。過去には配当性向30%を目途としていた時期もあったが、コロナ禍での業績悪化により配当性向の目安がわかりにくくなっていた。現状は利益創出に手応えが得られており、新方針により配当性向の上昇の可能性が出てきたことで、増配ペースが上がることが期待できる。

2024年3月期の配当金は、年間配当80円(中間10円、期末70円、前期から60円増配)となり期初予想の年20円から大幅な上方修正となった。配当性向35.4%である。2025年3月期の配当金は、年間配当80円(中間40円、期末40円、前期と同じ)、配当性向41.5%を予想する。

また、同社は株主優待制度を導入している。株主優待基準日(毎年3月31日)の株主に対して、保有株式数・保有期間に応じて「優待ポイント」を進呈し、優待商品と交換できる仕組みである。2024年3月期は、1) 同社グループの取扱商品、2) グループ直営店で利用できる優待割引券、3) 指定のオンラインショップで利用できる優待割引クーポン、4) オリジナルQUOカード、5) 指定の社会貢献活動への寄付、から希望のものに交換できる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)

《HN》

 提供:フィスコ

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