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8119 三栄コーポレーション

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三栄コーポ Research Memo(4):2024年3月期は大幅利益増。旅行関連商品需要増等で服飾雑貨事業が利益貢献


■業績動向

1. 2024年3月期の業績概要
三栄コーポレーション<8119>の2024年3月期の連結業績は、売上高が36,688百万円(前期比5.1%減)、営業利益が1,163百万円(同388.7%増)、経常利益が1,248百万円(同382.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が538百万円(前期は158百万円の損失)と、減収となるも、各利益が大幅な増益となった。

売上高に関しては、服飾雑貨事業が前期比で3,023百万円増となったものの、家具家庭用品事業が同4,775百万円減となり、全社として減収となった。服飾雑貨事業では、右肩上がりのインバウンド需要の回復を背景に、外出・トラベル関連商材の需要が伸長したのに加え、サステナブル等の新規取り組みも寄与し増収となった。一方で家具家庭用品事業では、コロナ禍に旺盛であった巣ごもり需要の剥落に加え、海外拠点において欧州や中国での景気低迷の影響もあり減収となった。家電事業では、理美容家電などが好調に推移した一方で、調理家電が巣ごもり需要縮小や海外販売の伸び悩みにより減収となった。全体としてコロナ禍が収束し外出関連商品(旅行・理美容など)の需要増はあったものの、巣ごもり需要の減退の影響が上回り、減収となった。

売上総利益は前期比3.4%増となり、売上総利益率が2.2ポイント上昇の26.6%となった。これは各セグメントでの収益力の強化、構造改革、生産効率の改善などの成果である。また、販管費は、店舗経費の減少やグループ基幹システムに係る減価償却費の減少などにより、同604百万円減、同6.6%減と抑制した。これにより営業利益は、同925百万円増の1,163百万円と大幅増益を達成した。経常利益は、営業利益増加や為替差損の減少により大幅増となった。親会社株主に帰属する当期純利益は、構造改革の一環での子会社の整理損や減損損失などが発生したことにより特別損失(同319百万円)を計上したものの、同696百万円増の538百万円と4期ぶりの黒字となった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)

《HN》

 提供:フィスコ

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