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3796 いい生活

東証S
480円
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業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
49.4 1.75 1.04 74.00
時価総額 35.0億円

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いい生活 Research Memo(6):2024年3月期は増収減益、サブスクリプション売上は好調を維持(2)


■業績動向

2. 財務状況と経営指標
いい生活<3796>の2024年3月期末における総資産は2,540百万円で、前期末比183百万円増加した。この増加は主にソフトウェアの増加157百万円およびSaaSの拡張開発・導入支援プロジェクトに係る仕掛品の増加47百万円に起因する。負債総額は593百万円で、前期末比71百万円増加した。主な要因は、顧客からの前払いSaaS利用料による前受金の増加43百万円および未払金の増加31百万円である。純資産は1,946百万円で、前期末比111百万円増加した。これは、親会社株主に帰属する当期純利益146百万円の計上による増加と、配当金34百万円の実施による利益剰余金の減少によるものである。

自己資本比率は前期比1.3ポイント減の76.6%と依然として高く、安全性は非常に良好だ。負債の増加にもかかわらず、健全な財務基盤を維持している。一方、ROAは10.4%から8.5%、ROEは8.9%から7.7%に低下している。人件費やIaaS関連費用の増加による費用先行により、総資産と自己資本に対する利益の減少が見られ、資産効率の改善が求められる。これらの結果、同社は健全な資産増加を示しており、資本構成も安定している。今後も引き続き成長と収益性の向上を図り、財務基盤の強化に努めると見られる。

2024年3月期末の連結キャッシュ・フロー計算書において、同社の現金及び現金同等物の期末残高は前期比67百万円減少の739百万円となった。営業活動によるキャッシュ・フローは618百万円のキャッシュが生み出されており、主な収入源は減価償却費と税金等調整前当期純利益である。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは、新規開発投資として無形固定資産の取得が主因で656百万円の減少となった。財務活動によるキャッシュ・フローは配当金の支払いで34百万円減少した。この結果は、現金資源に一部影響を与えているものの、積極的な投資活動によるもので、将来的な事業戦略の過程であり、問題はないと見ている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞)

《SI》

 提供:フィスコ

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