貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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6857 アドバンテスト

東証P
8,210円
前日比
-296
-3.48%
PTS
8,212.1円
23:58 11/28
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
49.8 12.76 1.02
時価総額 62,900億円
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鈴木英之氏【4万円大台復帰目前、7月相場は強気か弱気か】(2) <相場観特集>


―円安追い風にリスクオンも、高値警戒感から利食い観測―

 週明け1日の東京株式市場は主力株を中心に買い先行で始まったが、日経平均株価の上値は重くその後は値を消し、下げに転じる場面もあった。4万円大台を前にしての足踏み状態で、6月後半は大きく水準を切り上げたが、目先は短期的な上昇で過熱感も意識されているようだ。外国為替市場の円安がどこまで全体相場の追い風材料となるかも未知数である。果たして7月相場はどういう波動を形成するのか、今後の相場展望と物色の方向性について経験豊富なベテラン市場関係者2人に話を聞いた。

●「『循環物色』背景に日経平均4万1000円意識も」

鈴木英之氏(SBI証券 投資情報部長)

 7月の日経平均株価の予想レンジは3万9000円から4万1000円前後を見込んでいる。全体的に相場は上向きで、3月高値(4万888円)を意識する展開も期待できるとみている。

 7月は下旬から決算発表が本格化する。日本企業の今期業績は慎重な見通しが打ち出されたが、第1四半期(4-6月)決算を経て業績に対する警戒感も薄らいでいくことが予想される。今日発表された6月日銀短観でも、大企業製造業や非製造業の業況判断指数(DI)は3月時点の先行き見通しより良く、業績の改善期待を膨らませる内容だった。

 7月30~31日には米連邦公開市場委員会(FOMC)と日銀金融政策決定会合が予定されている。米国は早ければ9月の利下げが予想されており、今月のFOMCは想定の範囲内となりそうだ。注目されるのが日銀決定会合で、利上げの可能性も浮上している。この日銀利上げ観測は、バリュー株が買われやすい環境を生んでいる。更に、半導体関連株に対する物色機運は強い。

 こうしたなか、全体相場はバリュー株と半導体などグロース株の循環物色で上昇していく展開が予想される。個別銘柄では、調整局面にある三菱商事 <8058> [東証P]や三井物産 <8031> [東証P]などの大手商社株は、先の高値に向けた戻りだけでも、ある程度の値幅取りが期待できそうだ。半導体関連株では、アドバンテスト <6857> [東証P]やディスコ <6146> [東証P]などに投資妙味があるとみている。更に、米国の利下げ期待が強まるなか、中小型株の東証グロース市場にもそろそろ反発期待が膨らむことも考えられる。

(聞き手・岡里英幸)

<プロフィール>(すずき・ひでゆき)
早稲田大学卒。リテール営業、調査部、株式部等を経て、SBI証券投資情報部長に。モーニングスター株式会社(投資調査部ゼネラル・マネジャー)へ転籍を経て現職。ラジオ日経、ストックボイス等で相場解説を行っている。

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