貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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8750 第一生命HD

東証P
3,817円
前日比
+38
+1.01%
PTS
3,819円
10:48 11/22
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
10.9 0.98 3.20 9.84
時価総額 36,366億円
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大塚竜太氏【4万円大台復帰目前、7月相場は強気か弱気か】(1) <相場観特集>


―円安追い風にリスクオンも、高値警戒感から利食い観測―

 週明け1日の東京株式市場は主力株を中心に買い先行で始まったが、日経平均株価の上値は重くその後は値を消し、下げに転じる場面もあった。4万円大台を前にしての足踏み状態で、6月後半は大きく水準を切り上げたが、目先は短期的な上昇で過熱感も意識されているようだ。外国為替市場の円安がどこまで全体相場の追い風材料となるかも未知数である。果たして7月相場はどういう波動を形成するのか、今後の相場展望と物色の方向性について経験豊富なベテラン市場関係者2人に話を聞いた。

●「当面は6月下旬の反動見込み押し目狙い」

大塚竜太氏(東洋証券 ストラテジスト)

 東京市場は6月中旬を境にそれまでとは大きく地合いが変わり、日経平均が戻り足を鮮明とし4万円大台復帰も目前に迫ってきた。しかし、結論を先にすれば目先的には企業の実力以上に買われ過ぎている感が否めず、7月上旬はモメンタム相場の延長で4万円台に乗せるケースは考えられるものの、仮に乗せても長続きせず、調整局面に入る可能性が高いのではないかとみている。

 6月中旬以降の急速な上昇は、特に国内に好材料が出現したわけではなく、外国為替市場での円安に日経平均先物をリンクさせたヘッジファンドの仕掛け的な買いが反映された公算が大きい。また、3月末と比較して6月は日経平均が大分水準を落としていたこともあり、月末にかけて四半期末特有のリバランスの買いが観測された。更に6月下旬は株主総会ラッシュに伴う株高アノマリーも意識されやすい。これらの条件が重なった結果、日経平均は望外の上げ足を示したが、7月相場ではその反動も念頭に置いておく必要がありそうだ。

 今週は週末に6月の米雇用統計が発表されるが、この内容がどうあれ遅かれ早かれ米連邦準備制度理事会(FRB)は利下げに動く。対して日銀は早ければ7月にも利上げを行う見通しにあり、日本株は相対的に買いにくい面があることは否めない。為替も足もとは1ドル=161円台までドル高・円安に振れているが、日銀の金融政策正常化の動きに加え、目先的には為替介入思惑も含めてこのまま円安を拠りどころに株を買い進むのはリスクがありそうだ。

 向こう1ヵ月の日経平均のレンジは上値が4万円トビ台で、下値は3万8000円前後とみておきたい。上値に買いつかず押し目買い狙いが基本となる。物色対象としては長期金利上昇が運用利ザヤの拡大につながる三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> [東証P]などメガバンクや第一生命ホールディングス <8750> [東証P]など大手生保に着目したい。また、このほかでは大成建設 <1801> [東証P]など大手ゼネコンにも目を配っておきたい。

(聞き手・中村潤一)

<プロフィール>(おおつか・りゅうた)
1986年岡三証券に入社(株式部)。88~98年日本投信で株式ファンドマネージャーを務める。2000年から東洋証券に入社し現在に至る。

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