信用
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141A トライアル

東証G
2,522円
前日比
+5
+0.20%
PTS
2,511円
16:37 07/01
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
28.5 2.85 0.59 5.49
時価総額 3,085億円
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【村瀬智一が斬る!深層マーケット】日米ともハイテク株への物色意欲が強い(訂正)


日米ともハイテク株への物色意欲が強い

●レンジを上放れシグナルが好転

 日経平均株価は6月26日に一時3万9788円まで急伸し、直近の戻り高値であった3万9400円を上放れた。また、4月半ば以降、上値を抑えられていた13週移動平均線も明確に上抜き、シグナルは好転した。一方、米国ではエヌビディア<NVDA>が調整はみせたものの頑強な値動き続けているほか、アマゾン・ドット・コム<AMZN>の時価総額が2兆ドルに乗せるなど、大型テック株を物色する動きが目立つ。

 国内では、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]が堅調に推移している。傘下のアームホールディングス<ARM>のナスダック100指数採用を手掛かりに、リバウンド基調を強め、日経平均株価を牽引した。また、為替市場では円安が進行し、介入への思惑から長期金利が上昇したことで、金融株などを物色する動きもみられた。

 日経平均株価は短期的には過熱感が警戒されるものの、保ち合いレンジを上放れたことで、需給は大きく改善してきたとみられる。積極的な上値追いは慎重になりそうだが、押し目待ち狙いの買い意欲は強いと考えられる。

●活躍が期待される「注目5銘柄」

◆TOWA <6315> [東証P]
樹脂封止装置を主力とする半導体製造関連装置大手。精密金型製作にも強みを持つ。独自のコンプレッション技術は、技術的難易度が高まる最先端半導体パッケージに最適であり、生成AI関連向けに需要が拡大している。2025年3月期の連結営業利益は前期比45.5%増の126億円を見込む。株価は5月23日に付けた上場来高値1万4560円をピークに調整が続くが、足もとで75日線が支持線として意識されており、同線からのリバウンド狙いのスタンスで臨みたい。

◆ナカニシ <7716> [東証S]
歯科治療用ドリルなど 歯科製品で世界トップクラス。2024年12月期第1四半期(1-3月)の連結営業利益は前年同期比2.4%増の40億3500万円で着地した。歯科事業は国内が減収と振るわなかったが、北米、欧州、アジアが増収と好調だった。株価は昨年9月の上場来高値3780円をピークに調整に転じていたが、ここ数カ月保ち合ってきた2200円~2500円のレンジ上限を足もとで上放れつつある。

◆QPS研究所 <5595> [東証G]
小型SAR衛星の開発・製造など 宇宙ビジネスを展開。4月に国土交通省「中小企業イノベーション創出推進事業(SBIRフェーズ3)」の大規模技術実証事業2件に採択されたほか、5月には防衛省から先行実証に向けた人工衛星打ち上げを15億6500万円で受注している。また、政府は日本の宇宙ビジネスの競争力強化に向けて、宇宙航空研究開発機構(JAXA)に基金を設置し、企業・大学に対し10年間で1兆円規模を支援する。今年の夏頃から事業者の公募が始まる見込みであり、宇宙ビジネスへの期待が高まる。株価は3月22日に上場来高値4975円を付けて反落。6月24日安値の2230円まで調整していたが、足もとでリバウンドをみせており、上値抵抗線として意識される25日線を捉えてきた。

◆アドバンテスト <6857> [東証P]
半導体検査装置で世界最大手。6月25日に2027年3月期までの新中期経営計画を発表した。最終利益の目標値は3カ年の平均で930億~1470億円(2021-2023年度の3カ年の平均実績は933億円)。生成AIに組み込む半導体向けなどを中心に、検査装置の需要拡大を見込んでいる。株価は2月16日に付けた上場来高値7456円をピークに4月30日安値の4952円まで調整。その後、5200円近辺で推移する200日線水準での底固めを経てリバウンドを強めている。

◆トライアルホールディングス <141A> [東証G]
九州を地盤にディスカウントストアを全国展開。IoTデバイスを活用したスマートカートシステム「Skip Cart」などのソリューションやソフトウェアサービスも提供。台湾積体電路製造(TSMC)<TSM>工場など半導体企業が集積する九州を地盤とするだけに、今後業績拡大期待は高まりやすいと考えられる。直近上場銘柄であるため、株価に明確なトレンドは表れていないが、三角保ち合いを続ける中で需給整理は進んでいるとみられる。目先の抵抗線である25日線をクリアしてくると、再動意へ向けて期待が高まろう。

(2024年6月28日 記)

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