ソフト99 Research Memo(6):主軸のファインケミカル事業とポーラスマテリアル事業が揃って増益に(2)
■ソフト99コーポレーション<4464>の業績動向
(3) サービス事業
サービス事業の業績は、売上高が前期比1.1%増の5,516百万円、営業利益が同19.2%減の183百万円となった。売上構成比の変化や生活用品企画販売事業で在庫処分損を計上したこともあり、売上総利益率が前期の24.8%から23.5%に低下したことが減益要因である。
事業別の売上動向では、自動車整備・鈑金事業が前期比7.4%増の2,698百万円と5期ぶりに過去最高を更新した。主力の鈑金事業は入庫台数が若干減少したものの、コロナ禍の収束で修理用の部品供給が安定し事故車の出庫台数が順調に推移したこと、並びに輸入車に対する時間当たり工賃を2023年10月に1.3倍に引き上げたことで増収となった。美装向けサービスも、新車販売の回復によりプロテクションフィルムの施工・物販が好調に推移した。自動車教習所事業は、同0.7%増の1,021百万円となった。普通車免許の需要は落ち着いたものの、職業用免許や企業研修の需要が増加した。生活用品企画販売事業については、コロナ特需の反動減が続き同6.9%減の1,796百万円となった。
(4) 不動産関連事業
不動産関連事業の業績は、売上高が前期比8.4%増の1,542百万円、営業利益が同49.2%増の375百万円と増収増益が続き、売上高は8期ぶり、営業利益は11期ぶりに過去最高を更新した。コロナ禍の収束に伴い温浴事業で店舗の稼働率が向上したことが増収増益要因となった。
事業別の売上動向では、温浴事業が前期比12.6%増と3期連続増収となった。各種集客イベントの再開により来場者が増加したことに加え、飲食利用の増加により1人当たり売上単価が上昇したことも増収要因となった。また、不動産賃貸事業は保有物件で一部事務所の退去が発生したため同0.7%減となった。また、介護予防支援事業はコロナ禍の収束による利用者数の増加で、同1.1%増と若干ながら増収となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
《HN》
提供:フィスコ