貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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6501 日立製作所

東証P
3,789円
前日比
+54
+1.45%
PTS
3,783円
20:18 11/28
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
29.0 3.16 7.83
時価総額 175,680億円
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【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 東京市場の救世主となるか? 期待のツートップがリード役に!


「東京市場の救世主となるか? 期待のツートップがリード役に!」

●東京市場は米利下げ後退観測に過剰反応

 12日に発表された5月の米消費者物価指数(CPI)。すでにご承知とは思うが、大事なことなので、敢えて数字を紹介しておきたい。結果は前年同月比3.3%の上昇。市場予想は3.4%だったので、伸びが止まったことになる。これは願ってもない朗報で、この数字を見るだけで、ご飯をおかずなしで3杯食べられる人もいるのでは……。こんなオーバーな表現をしたくなるほどの結果だったが、残念なことに東京市場の反応は鈍い。

CPIの発表に続いて米連邦公開市場委員会(FOMC)を終えたパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の記者会見があり、議長は今後の金融政策について、年内の利下げは1回にとどまることをにおわせる発言を行った。市場はこれを必要以上に懸念していると見てよい。

 利下げの回数が少なくなることで、テック株が上がりにくくなると危惧したのだろう。しかし、米国市場を見ると、アップル<AAPL>やエヌビディア<NVDA>が新値に進むなど、テック株だからといって下げてはいない。東京市場は神経質過ぎる反応を示していることになる。

だが、実はもっと気になることがある。米国市場では前述したようにアップル、エヌビディアだけでなく、マイクロソフト<MSFT>、アマゾン・ドット・コム<AMZN>、イーライ・リリー<LLY>、ウォルマート<WMT>など、主力株が相次いで新値を更新するか、高値圏にあるのに対し、東京市場では真逆ともいえる現象が見られるのだ。

 東京市場の時価総額首位は、もちろんトヨタ自動車 <7203> [東証P]。同社株は現在、下落一方の動きとなっているし、時価総額2位の三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> [東証P]、3位のキーエンス <6861> [東証P]といずれも下落基調であり、4位の東京エレクトロン <8035> [東証P]がなんとか横ばいを保っているといったところだ。そして、5位のソニーグループ <6758> [東証P]が反発力をキープしているように見える程度だ。東京市場を代表する5銘柄がこんな状況にあり、米国市場のような強力なリード役が不在であることはなんとも残念だが、リード役候補の銘柄ならある。それも2銘柄だ。

●日立、ソフトバンクGを牽引役にマーケットは疾走!

 その一つが、日立製作所 <6501> [東証P]だ。選択と集中による経営戦略への転換により、重電にITを加えることに成功。グローバル市場で戦い抜ける経営力を獲得した企業のモデルとして、株式市場でも十分リード役を務められそうだ。株価はすでに1万7000円台と高値圏にあり、正直手掛けにくいが、6月末基準日で5分割を予定しているので、資金不足の人は分割後の投資でも遅くはない。

 2銘柄目は、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]になる。孫正義氏が率いる投資会社であり、いまなお高い人気を誇り、ファンが多いことはご承知の通りだ。しかし、2021年3月以降、株価は下落一方となり、低迷を続けてしまった。運用するビジョンファンドが収益悪化してしまったからだが、今年に入って状況は急好転している。世界的に株式市場が上向いているうえに、傘下の英アーム・ホールディングス<ARM>の株価も上昇、ビジョンファンドの運用益とともに収益急拡大が見込めるため、株価も続伸が期待できそうだ。

 以上から、今後数カ月の東京市場は、日立とソフトバンクG、このツートップをリード役にして走ることになるだろう。

2024年6月14日 記

株探ニュース

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