貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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8306 三菱UFJ

東証P
1,826.0円
前日比
+1.0
+0.05%
PTS
1,828円
23:58 11/25
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
12.2 1.04 3.29 7.62
時価総額 225,287億円
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来週の株式相場に向けて=中銀ウィークで半導体・銀行株は荒い値動きか

 7日の東京市場で日経平均株価は前日比19円安の3万8683円と小幅反落。東証プライム市場の売買代金も3兆4000億円台と低調だった。今晩は米国の重要経済指標である5月雇用統計が発表されるほか、来週は11~12日に米連邦公開市場委員会(FOMC)、13~14日に日銀金融政策決定会合と日米中央銀行の決定会合が予定されていることから、ビッグイベントを前に積極的な売買は手控えられた。

 市場には「日経平均株価が3万9000円を抜けきれずに膠着状態となるなか、来週の中銀ウィークは今後に向けた大きなポイントとなる」(市場関係者)との見方が出ている。東京市場は14日が先物のメジャーSQ(特別清算指数)となることもあり、週末にかけボラタイルな値動きとなることもあり得る。

 6月FOMCに関しては金融政策は現状維持が予想されており、焦点は早ければ9月とみられている利下げの確率が高まるか、どうかだ。今回のFOMCではドットチャート(政策金利見通し)やGDP成長率の予想などが示される。足もとでは5割強の確率で9月利下げが行われると予想されているが、FOMCを経て早期利下げの可能性が高まるかがポイントだ。利下げに前向きな内容となれば、エヌビディア<NVDA>を中心とする半導体関連株は一段と買われ、東京市場でも東京エレクトロン<8035>やアドバンテスト<6857>などへの追い風が強まることも予想される。

 一方、FOMCに比べて「より不透明感が強い」(アナリスト)とみられているのが、日銀金融政策決定会合だ。市場には「利上げはあっても7月以降だろうが、国債買い入れ減額は6月会合でもあり得る」(同)との声が出ている。日銀が資産残高を縮小する量的引き締め(QT)への方向を示せば、国内金利の一段の上昇とともに三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>など銀行株は一段の上昇も見込めるだろう。来週は、FOMCでは半導体関連、日銀会合で銀行株などを中心に荒い値動きとなることも予想される。

 上記以外のイベントでは、12日には米5月消費者物価指数(CPI)が予定されており、その結果が注目される。13日には米5月生産者物価指数(PPI)が公表される。10日からアップル<AAPL>のイベント(WWDC)が開催される。国内では10日に1~3月GDP改定値、11日に5月工作機械受注が発表される。10日にミライアル<4238>、11日にロック・フィールド<2910>、12日にANYCOLOR<5032>、13日に神戸物産<3038>、14日にエイチ・アイ・エス<9603>などが決算発表を行う。更に、11日にD&Mカンパニー<189A>、14日にChordia Therapeutics<190A>が東証グロース市場に新規上場する。来週の日経平均株価の予想レンジは3万8000~3万9300円前後。(岡里英幸)

出所:MINKABU PRESS

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