ソフトバンクGは売り買い交錯、エリオットの自社株買い要求報道も目先強弱観対立
ソフトバンクグループ<9984>は強弱観対立のなか前日終値近辺で売りと買いを拮抗させている。アクティビストとして知られる米ヘッジファンドのエリオット・マネジメントが同社株を大量取得し、自社株買いを要求しているとの英紙報道がソフトバンクGの株価を強く刺激し、前日は取引時間中に9929円の高値をつけ1万円台乗せを目前に捉える場面があった。ただ、後場に入ると急速に上げ幅を縮小し、結局上昇は維持したものの9500円台で着地している。エリオットは2020年にもソフトバンクGの株式を買い増して大規模な自社株買いを要求し、これに応える形でソフトバンクGが資産売却や自社株を決めた後に売り抜けた経緯があることから、「物言う株主は建前で、かつての残像が投資家を疑心暗鬼にさせている部分もある」(中堅証券ストラテジスト)という声も聞かれる。
出所:MINKABU PRESS
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