株ブロガー・さなさえ:相場格言「遠くの戦争は買い、近くの戦争は売り」に思う株とは?【FISCOソーシャルレポーター】
以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家「さなさえ」氏(ブログ:『さなさえの麗しき投資ライフ』)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2024年5月28日15時に執筆
皆様、おはこんばんちは。相場格言「遠くの戦争は買い、近くの戦争は売り」なんて言葉は1950年にかけての朝鮮戦争における日本経済の特需を連想させます。つまりは過去のお話かと思っていましたが、現代でもその思惑で買われる株はあるものです。相場格言とは、往々にして戦争や政治を含めた人間の営み示すものなのかもしれません…さなさえです。
夕刊フジ主催・株1GPグランドチャンピオン大会・準優勝(21年度)のアラフォー女性投資家が綴る当記事の連載も、2年目へ…はや72回目。今回も表題のコラムと共に、最近の注目株をご紹介していきます。
<戦争によって思惑が動く株とは?>
結論から言えばグローバル&ネット社会となった現代においては、格言にある「遠い・近い」の距離の問題はなくなっているでしょうね。ロシアのウクライナ侵攻は世界の食糧・エネルギー供給に大打撃を与えましたが、現在も続くイスラエル・ハマス戦争をも背景に、米国株が「セル・イン・メイ」の最中でも堅調に推移している事を見ると、戦争は一部の大国にとってはやはりメリットなのでしょうね。
それではイチ株式投資家として現代の戦争対しては、「それではどんな株が買われるのか」という事でしょう。ウクライナ情勢の悪化の際には食糧難への連想から農薬などの農業・農作物に関わる関連株が、そしてエネルギーにおいては石炭・石油・再生可能エネルギー関連などへと、思惑買いが繋がった事も記憶に新しいですね。
そして今回は、古今東西の戦争で狙われるインフラ「物流」と、ここ最近の戦争で狙われるようになった通信インフラの根幹「海底ケーブル」にスポットを当てたいと思います。特に後者は、先日24日、米アルファベットのグーグルがインド洋における海底ケーブルの敷設計画を発表してその関連株が買われていましたね。以下、そんな株をテーマ別にまとめつつ、ここ最近見てきた株もご紹介していきます。
<海底ケーブルと物流株に注目>
まずは、海底ケーブルと言えば住友電気工業<5802>、古河電気工業<5801>、フジクラ<5803>、三菱マテリアル<5711>などの代表格は外せませんね。いずれも好業績。グーグルの海底ケーブル計画のニュースではすぐに買いが入っていました。電線関連としても、エヌビディアやマイクロソフトによるデータセンター向けインフラ設備への投資、日本政府の原発推進(再稼働)など、新たなニュースフローで影響を受けそうです。また、同じく電線中堅でもあるSWCC<5805>、光ファイバーなど回路・機構部品大手でもあるMARUWA<5344>は上値を追う動きが続いています。通信工事のミライト・ワン<1417>もまだまだ割安である事からも注目できますね。
そしてつい先日、半導体関連としてご紹介したばかりではありますが、湖北工業<6524>も再びピックアップ。27日に次世代海底ケーブル向けマルチコアファイバ接続光部品を開発したと発表した事で急ピッチで値を戻してきています。同じく光通信用部品を手掛ける精工技研<6834>も個人を中心にした思惑買いが続くかな、と見ています。
そして物流からは今週、飯野海運<9119>、共栄タンカー<9130>が今週、年初来高値を更新してきています。飯野海運と同じく年始にもご紹介した日本郵船<9101>や商船三井<9104>、川崎汽船<9107>も再び高値を狙ってきそうです。同関連では船舶エンジンのダイハツディーゼル<6023>、物流ソリューションを手掛ける丸運<9067>も注目株としてポートフォリオに入れています。
最後のおまけに、直近で注目した個別株として…DX・デジタルコンサルを手掛けるモンスターラボHD<5255>、投機目的の仮想通貨がトレンド化している事もあって業績も絶好調のセレス<3696>を「個人的には中長期で見ていきたいなぁ…」と、ピックアップさせて頂きまっす。
はい、今回は以上です。
ここ最近のわたしのブログでは、上記でご紹介した株以外にも「さなさえのひとり株1GP」として月毎の『注目3銘柄』をピックアップして、毎週末にその値幅を計測しています。もちろん株以外のネタも多種多様…怖いもの見たさでもお気軽にどうぞ (笑)。ではでは。Have a nice trade.
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執筆者名:さなさえ
ブログ名:『さなさえの麗しき投資ライフ』
《TY》
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