NY株式:NYダウは411ドル安、金利高を警戒
米国株式市場は下落。ダウ平均は411.32ドル安の38,441.54ドル、ナスダックは99.30ポイント安の16,920.58で取引を終了した。
長期金利の上昇を警戒した売りに寄り付き後、下落。7年債入札の低調な結果や地区連銀経済報告(ベージュブック)を受けて、金利が一段と上昇するとさらに売られた。ナスダックも過去最高値付近からの利益確定売りに押され、相場は終日軟調に推移し、終了。セクター別では、エネルギーや不動産管理・開発の下落が目立った。
独立系エネルギー会社のマラソン・オイル(MRO)は同業コノコフィリップス(COP)による同社買収の交渉協議が進展しているとの報道を受け、上昇。コノコフィリップス(COP)は下落した。著名投資家バフェット氏が運営する保険会社のバークシャーハサウェイ(BRK)はアナリストが投資判断を引き上げ上昇。カジュアル衣料小売りのアバクロンビー&フィッチ(ANF)は第1四半期の売上高が6四半期連続で増収、通期見通しを引き上げ、買われた。スポーツ用品小売りのディックス・スポーティング・グッズ(DKS)は第1四半期決算でスニーカーやアパレルの売り上げが強く、1株利益が予想を上回ったほか、見通しが好感され、上昇。
一方、航空会社のアメリカン(AAL)は第2四半期の調整後1株利益見通しを下方修正したほか、最高商務責任者(CCO)の退任を発表し、失望感から大きく売られた。また、ヘルスケアのユナイテッドヘルス(UNH)は低所得者を対象とした医療費を援助する連邦政府と州の共同プログラム、メディケア部門のリスクを警告し、下落。
クラウド型ソフトウエア会社のセールスフォース(CRM)は取引終了後に第1四半期決算を発表。調整後の1株利益は予想を上回ったが、第2四半期の収入予想が予想を下回り、時間外取引で売られている。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》
提供:フィスコ