リアルゲイト Research Memo(5):堅調なストック収入に加え、物件売却等によるフロー収入が業績に貢献
■業績動向
1. 2024年9月期第2四半期の業績概要
リアルゲイト<5532>の2024年9月期第2四半期は、売上高が前年同期比28.8%増の5,013百万円、営業利益が同70.0%増の702百万円、経常利益が同64.5%増の647百万円、四半期純利益が同78.0%増の444百万円と大幅な増収増益となった。
売上高に関しては、ストック型、フロー型ともに順調に増加した。ストック型売上高は、前年同期比7.8%増の2,671百万円となった。既存運営物件が安定稼働したのに加え、「ROOTS SQUARE IKEJIRI OHASHI」「LANTIQUE BY IOQ」「&NEIGHBOR nakameguro」などが開業し事業規模が拡大した。運営中物件は60棟(前年同期は58棟)、運営面積は96,334m2(同84,850m2)、ML・保有物件の稼働率は98.67%(前年同期末は96.8%)といずれも前年同期を上回った。フロー型売上高は、前年同期比65.3%増の2,341百万円と大幅な増加となった。これは、3件の大型工事竣工・引渡に加え、「PORTAL POINT HARAJUKU ANNEX」「IVY WORKS」の売却が上期に成立したことによる。なお、これらフロー関連の物件は引渡・売却後もML契約を締結しストック型売上につながっている。
売上総利益は、前年同期比55.4%増の964百万円と大幅に増加した。内訳としては、共通経費配賦前のストック粗利で732百万円、フロー粗利で563百万円である。同社では固定費545百万円をストック粗利でカバーすることで、余裕をもった経営ができている。販管費は、管理部門の人件費や本社家賃で、同26.4%増の261百万円と一定水準を維持した。結果として、営業利益は同70.0%増の702百万円と通期計画の640百万円を超える水準に達した。上期は、設計・施工や物件売却によるフロー収入が多かったこと、物件取得に伴う先行費用や開業初期における損失が比較的少なかったことなどが影響した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
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提供:フィスコ