タクマ---24年3月期は増収、主力の環境・エネルギー(国内)事業が増収を果たす
タクマ<6013>は14日、2024年3月期連結決算を発表した。売上高は前期比4.6%増の1,491.66億円、営業利益は同25.9%減の102.29億円、経常利益は同24.0%減の111.66億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同9.0%減の87.54億円となった。
環境・エネルギー(国内)事業について、売上高は前期比32.04億円増の1,191.90億円、営業利益は同36.46億円減の112.28億円となった。ごみ処理プラントを中心に、バイオマス発電プラント、下水汚泥焼却発電プラント等の継続的な受注獲得により、EPC市場での市場ポジションの維持・拡大を図るとともに、データ活用による運営事業のさらなる品質向上と収益力強化、延命化やソリューション提案の強化、新電力事業の拡大等によりストックを最大限活用した収益モデルの確立を目指す。
環境・エネルギー(海外)事業について、売上高は前期比10.88億円増の24.40億円、営業利益は1.84億円(前年同期は1.72億円の損失)となった。新たなバイオマス燃料など対応燃料の拡充により競合との差別化を図り、バイオマス発電プラントの継続的な受注獲得を目指すとともに、タイ・台湾を中心に、今後の需要を取り込むべく、現地企業とのパートナーシップ等、廃棄物発電プラントの受注獲得に向けた体制構築と将来に向けた実績づくりを進める。
民生熱エネルギー事業について、売上高は前期比11.79億円増の184.92億円、営業利益は同2.61億円増の11.77億円となった。更新需要やメンテナンスを中心に国内事業の維持・拡大、タイの現地法人を拠点に海外事業の拡販を図るとともに、水素、バイオマス、電気式など現有商品のブラッシュアップを含め、脱炭素社会を見据えた新たな熱源装置市場の開拓に取り組む。
設備・システム事業について、売上高は前期比10.76億円増の94.37億円、営業利益は同4.84億円減の3.41億円となった。建築設備事業においては、営業力・施工能力の強化や採算性を重視した案件獲得により受注規模と利益の着実な拡大を図るとともに、半導体産業用設備においては国内販売の維持・拡大や海外販売の強化により収益の拡大を図る。
2025年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比4.1%減の1,430.00億円、営業利益が同9.5%増の112.00億円、経常利益が同7.5%増の120.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同0.5%増の88.00億円を見込んでいる。また、年間配当は前期比8円増の1株当たり56円に増配する方針。
《HH》
提供:フィスコ