いい生活---24年3月期は増収、サブスクリプション売上が順調に推移
いい生活<3796>は14日、2024年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比4.1%増の28.08億円、営業利益が同24.9%減の1.76億円、経常利益が同11.6%減の2.08億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同7.6%減の1.46億円となった。
SaaSの月額利用料収入を中心とするサブスクリプション売上は前年同期比7.6%増の24.35億円となった。当年度においては、エンタープライズ企業への同社SaaSの新規導入や、既存顧客へのアップセル/クロスセル等により、SaaSの月額利用料について平均顧客単価は引き続き上昇の傾向が継続し、増収となった。
ソリューション売上は同13.8%減の3.72億円となった。主に不動産賃貸管理業を中核とする比較的規模の大きなエンタープライズ企業への同社SaaSの導入に向け注力してきたことに伴い、ソリューション売上を構成する拡張開発・導入支援プロジェクトについて、顧客規模の大型化並びに案件規模の大型化、要件の複雑化、期間の長期化傾向がみられた。いくつかの進行中のプロジェクトについては部分的に納品・売上計上に至っているものの、当初見込みより遅れており、次年度以降に納品・計上がずれ込む案件が発生している。
また、サブスクリプションの顧客数は当年度末時点で1,505法人(前年同月1,490法人)となり、平均月額単価については、3月実績約140,100円/法人(前年同月133,200円/法人)となった。
2025年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比11.1%増の31.19億円、営業利益が同43.2%減の1.00億円、経常利益が同52.4%減の0.99億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同54.1%減の0.67億円を見込んでいる。
《HH》
提供:フィスコ