アール・エス・シー---24年3月期は2ケタ増収増益、建物総合管理サービス事業が2ケタ増収増益へ
アール・エス・シー<4664>は13日、2024年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比34.3%増の80.97億円、営業利益が同48.5%増の2.84億円、経常利益が同51.2%増の3.00億円、親会社株主に帰属する当期期純利益が同91.4%増の2.45億円となった。
建物総合管理サービス事業の売上高は前期比43.5%増の71.79億円、セグメント利益は同20.9%増の6.72億円となった。清掃部門において複数の新規事業所を受注し、各営業拠点においては巡回清掃業務が順調に拡大した。設備部門においては、大型家電量販店における昇降機設備等のリニューアル作業、学校給食センターにおける設備機器の修繕作業など多数の臨時案件を受注した。加えて、グループ会社においては、オフィスビルの入退去に伴うレイアウト変更工事の増加や官公庁施設における全館リニューアル工事、学校施設における施設増築工事の内装仕上げなど大型案件を受注したことが売上に大きく寄与した。利益面においては、既存先事業所における契約金額の改定、従業員の離職防止、事業所の安定運営を積極的に取り組むとともに、修繕工事などにおいては、原材料や人件費の上昇に鑑み、価格の見直しを行うとともに、安全管理、工程管理などを徹底した。
人材サービス事業の売上高は同10.6%減の9.17億円、セグメント利益は同10.0%減の0.35億円となった。新規及び既存顧客先への提案を展開することにより、イベントプロモーション運営業務やアミューズメント施設の案内誘導業務、施設駐車場の管理業務の増加等の臨時案件を受注したが、昨年度実施した感染症ワクチン接種会場の案内業務及びIT技術者派遣および季節的軽作業の減少や官公庁における一般事務派遣の終了が大きく影響した。利益面においても、派遣スタッフの待遇改善の継続と並行し、人材確保における登録スタッフの採用・教育手法の見直し、イベント制作業務の内製化等、原価管理の徹底を継続したが、売上高の減少が大きく影響した。
2025年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比0.1%増の81.03億円、営業利益においては成長投資として約1億円の人的投資を行うことから、同46.5%減の1.52億円、経常利益が同49.3%減の1.52億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同67.7%減の0.79億円を見込んでいる。
《SI》
提供:フィスコ