市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):メルコ、NEWART、クラレ

メルコ <日足> 「株探」多機能チャートより
■メルコホールディングス <6676>  3,860円  +310 円 (+8.7%)  本日終値
 13日に決算を発表。「前期経常が上振れ着地・今期は2.3倍増益へ」が好感された。
 メルコホールディングス <6676> [東証S] が5月13日大引け後(15:20)に決算を発表。24年3月期の連結経常利益は前の期比45.4%減の25.7億円に落ち込んだが、従来予想の17億円を上回って着地。25年3月期は前期比2.3倍の58億円に急拡大する見通しとなった。
  ⇒⇒メルコホールディングスの詳しい業績推移表を見る
 同時に発表した「11.97%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。
 発行済み株式数(自社株を除く)の11.97%にあたる200万株(金額で80億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は5月14日から25年5月13日まで。

■NEWART <7638>  1,808円  +145 円 (+8.7%)  本日終値
 13日に決算を発表。「今期経常は65%増で2期ぶり最高益更新へ」が好感された。
 NEW ART HOLDINGS <7638> [東証S] が5月13日大引け後(16:10)に決算を発表。24年3月期の連結経常利益は前の期比13.5%減の29.1億円になったが、25年3月期は前期比64.7%増の48億円に拡大を見込み、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。
  ⇒⇒NEWARTの詳しい業績推移表を見る

■クラレ <3405>  1,865円  +141.5 円 (+8.2%)  本日終値
 クラレ<3405>が後場に上げ幅を拡大し年初来高値を更新した。この日、24年12月期第1四半期(1~3月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直し、売上高は8300億円から8400億円(前期比7.6%増)、経常利益は770億円から790億円(同14.5%増)にそれぞれ見通しを引き上げた。あわせて取得総数1500万株(自己株式を除く発行済み株式総数の4.48%)、取得総額200億円を上限とする自社株買いの実施も発表。これらをポジティブ視した買いが入ったようだ。1~3月期はビニルアセテート部門とトレーディング部門が増収増益となったほか、機能材料部門では電気・電子用途で需要の回復がみられた。第1四半期の業績動向を踏まえ、通期の業績予想を修正した。

■大阪チタ <5726>  2,710円  +202 円 (+8.1%)  本日終値
 13日に決算を発表。「今期経常は13%増益、前期配当増額も今期減配」が好感された。
 大阪チタニウムテクノロジーズ <5726> [東証P] が5月13日大引け後(16:15)に決算を発表。24年3月期の経常利益(非連結)は前の期比98.2%増の93.6億円に拡大し、25年3月期も前期比13.2%増の106億円に伸びる見通しとなった。4期連続増収になる。同時に、前期の年間配当を50円→70円(前の期は35円)に増額し、今期は前期比20円減の50円に減配する方針とした。
  ⇒⇒大阪チタの詳しい業績推移表を見る

■オプトラン <6235>  2,225円  +157 円 (+7.6%) 一時ストップ高   本日終値
 オプトラン<6235>が急伸。13日の取引終了後、24年12月期第1四半期(1~3月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比24.7%増の112億9800万円、経常利益は同2.4倍の43億2400万円と大幅な増収増益となり、経常利益の通期計画に対する進捗は第1四半期ながら約57%に上った。好調な滑り出しとなったことを好感した買い注文が集まっている。AIスマートフォン向けカメラモジュールや光学部品の販売が好調だったほか、利益率の高いALD(原子層堆積法)装置の販売も貢献。調達コストの削減など原価改善の取り組みや、為替差益の計上も寄与した。

■京三製作所 <6742>  557円  +37 円 (+7.1%)  本日終値
 13日に決算を発表。「今期経常は84%増で7期ぶり最高益、前期配当を2円増額・今期も20円継続へ」が好感された。
 京三製作所 <6742> [東証P] が5月13日大引け後(15:00)に決算を発表。24年3月期の連結経常利益は前の期比21.5%増の32.5億円に伸び、25年3月期も前期比84.1%増の60億円に拡大を見込み、7期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。同時に、前期の年間配当を18円→20円(前の期は18円)に増額し、今期も20円を継続する方針とした。
  ⇒⇒京三製作所の詳しい業績推移表を見る

■サントリBF <2587>  5,680円  +365 円 (+6.9%)  本日終値
 13日に決算を発表。「1-3月期(1Q)最終は39%増益で着地」が好感された。
 サントリー食品インターナショナル <2587> [東証P] が5月13日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。24年12月期第1四半期(1-3月)の連結最終利益は前年同期比38.9%増の202億円に拡大し、通期計画の845億円に対する進捗率は5年平均の17.6%を上回る24.0%に達した。
  ⇒⇒サントリBFの詳しい業績推移表を見る

■ハピネット <7552>  3,170円  +198 円 (+6.7%)  本日終値
 13日に発表した「2.19%を上限に自社株買いを実施」が買い材料。
 発行済み株式数(自社株を除く)の2.19%にあたる50万株(金額で17億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は5月14日から8月30日まで。

■ユニオンツール <6278>  4,875円  +300 円 (+6.6%) 一時ストップ高   本日終値
 ユニオンツール<6278>が一時ストップ高の水準となる前営業日比705円高の5280円に買われた。13日の取引終了後、24年12月期第1四半期(1~3月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正し、最終利益が43億円(前期比39.7%増)と、これまでの計画に対し16億円上振れする見通しとなったと発表。減益予想から一転、増益の見通しとなり、ポジティブ視されたようだ。通期の売上高予想はこれまでの計画を27億円増額し289億円(同14.1%増)に見直した。生成AI関連市場が拡大するなか、データセンターに設置されるサーバー向けパッケージ基板や高多層基板の需要が拡大し、ユニオンツルの高付加価値工具の引き合いが強まっていると言及。ロジック半導体やメモリー向けの需要回復状況は不透明であるとしながらも、業界全体の需要が想定よりも旺盛になると見込み、稼働率向上による効果が想定できるようになった。円安基調に伴い想定為替レートも1ドル=140円に変更した。

■生化学工業 <4548>  784円  +47 円 (+6.4%)  本日終値
 13日に決算を発表。「今期経常は2.7倍増益、4円増配へ」が好感された。
 生化学工業 <4548> [東証P] が5月13日大引け後(16:00)に決算を発表。24年3月期の連結経常利益は前の期比44.9%減の16.9億円に落ち込んだが、25年3月期は前期比2.7倍の45.5億円に急拡大する見通しとなった。
  ⇒⇒生化学工業の詳しい業績推移表を見る

■図研エルミック <4770>  406円  +80 円 (+24.5%) ストップ高   本日終値
 図研エルミック<4770>がストップ高。親会社の図研<6947>が13日の取引終了後、同社の完全子会社化を目指してTOBを実施すると発表しており、TOB価格430円にサヤ寄せする格好となっている。図研は現在、エルミック株式の40.41%を所有しているが、完全子会社化により一体的で綿密に連携した業務運営を行うことがグループの事業成長に資すると判断したという。買付予定数は374万5024株(下限165万110株、上限設定なし)で、買付期間は5月14日から6月24日まで。TOB成立後、エルミックは所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は5月13日付で同社株式を監理銘柄(確認中)に指定している。なお、エルミックはTOBに賛同の意見を表明するとともに、株主に対して応募を推奨している。

■アイスコ <7698>  2,051円  +400 円 (+24.2%) ストップ高   本日終値
 アイスコ<7698>がストップ高。13日の取引終了後、毎年3月末と9月末時点で同社株を100株以上保有する株主を対象に、ハーゲンダッツギフト券をそれぞれ4枚ずつ贈呈する株主優待制度を新設すると発表した。また、今年9月30日を基準日として10月1日付で1株を2株に分割するほか、25年3月期は増益となる見通しも示し、好感されたようだ。25年3月期の売上高は前期比6.9%増の540億円、最終利益は同11.3%増の3億5500万円を見込む。冷凍食品需要の拡大傾向を想定し、フローズン事業の売上高は好調に推移すると見込む。加えて、中期経営計画も公表。27年3月期の売上高を600億円、営業利益を10億円(25年3月期見通しは5億円)とする目標を掲げた。

■アイロムグループ <2372>  2,273円  +400 円 (+21.4%) ストップ高   本日終値
 アイロムグループ<2372>がストップ高。13日の取引終了後、米投資ファンドのブラックストーン<BX>と組み、MBO(経営陣が参画する買収)を実施する予定だと発表した。ブラックストーン傘下のビー・エックス・ジェイ・ビー・ツー・ホールディングが非公開化を目的にTOB(株式公開買い付け)を実施する。買い付け価格は1株2800円で、アイロムGの株価はこれにサヤ寄せをする動きとなった。買い付け予定数の下限は641万6400株で、上限は設定しない。6月中旬ごろにTOBを開始することを目指す。TOB成立後、所定の手続きを経て、アイロムGは上場廃止となる見通し。東京証券取引所は13日、アイロムGを監理銘柄(確認中)に指定した。

●ストップ高銘柄
 アルファ <4760>  2,553円  +500 円 (+24.4%) ストップ高   本日終値
 coly <4175>  1,651円  +300 円 (+22.2%) ストップ高   本日終値
 など、14銘柄

●ストップ安銘柄
 スクエニHD <9684>  5,268円  -1,000 円 (-16.0%) ストップ安   本日終値
 バルカー <7995>  3,925円  -700 円 (-15.1%) ストップ安   本日終値
 など、2銘柄

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均