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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ミラースHD、Jエレベータ、応用地質

ミラースHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■ミラースHD <8897>  560円  +62 円 (+12.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率9位
 MIRARTHホールディングス<8897>がマドを開けて急伸し、年初来高値を更新した。13日の取引終了後、24年3月期の連結決算発表にあわせ、25年3月期の業績予想を開示。今期の最終利益は前期比30.8%増の107億円と、前期に続き過去最高益の更新を見込む。年間配当予想は同6円増配の30円としており、評価されたようだ。今期の売上高は同11.1%増の2057億円を見込む。不動産事業では新築分譲マンションで首都圏のみならず地方の中心市街地への供給を積極的に推進。エネルギー事業の拡大やアセットマネジメント事業における運用報酬の拡大も図る。

■Jエレベータ <6544>  2,685円  +270 円 (+11.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率10位
 13日に決算を発表。「今期経常は17%増で8期連続最高益、前期配当を2円増額」が好感された。
 ジャパンエレベーターサービスホールディングス <6544> [東証P] が5月13日大引け後(15:00)に決算を発表。24年3月期の連結経常利益は前の期比34.3%増の68.5億円に拡大し、25年3月期も前期比16.8%増の80億円に伸びを見込み、8期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。10期連続増収、8期連続増益になる。同時に、前期の年間配当を23円→25円(前の期は17円)に増額し、今期の年間配当は未定とした。
  ⇒⇒Jエレベータの詳しい業績推移表を見る

■応用地質 <9755>  2,590円  +260 円 (+11.2%)  本日終値
 応用地質<9755>が後場急伸し、年初来高値を更新した。同社はきょう午後1時45分ごろ、24年12月期第1四半期(1~3月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比61.4%増の20億1700万円となり、通期計画35億円に対する進捗率は57.6%に達した。売上高は同16.3%増の182億1100万円で着地。自然災害に対する防災・減災支援関連業務や、洋上風力発電関連事業が大型案件の受注も含め好調に推移したことなどが寄与した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。

■ENEOS <5020>  790.8円  +76.8 円 (+10.8%)  本日終値
 ENEOSホールディングス<5020>が後場に急伸し、年初来高値を更新した。14日午後1時、取得総数6億8000万株(自己株式を除く発行済み株式総数の22.68%)を上限とする自社株買いの実施を発表。大規模な自社株買いによる株式需給への好インパクトを見込んだ買いが集まったようだ。取得総額は2500億円から、今年2月13日から5月14日までの自社株の取得総額を控除した金額とする。取得期間は5月16日から2025年3月31日。取得した全株式を25年4月に消却する予定。新たな自社株取得開始に伴い、今年2月9日に取締役会で決議した総数1億5000万株、総額500億円を上限とする自社株買いは終了する。2月13日から5月13日の間に、4878万8300株(総額約335億9300万円)を取得。5月14日の取得分が確定次第、改めて開示する方針。同時に公表した25年3月期の業績予想では、売上高は前期比5.4%増の14兆6000億円、最終利益は同27.1%減の2100億円を見込む。

■G-7ホールディングス <7508>  1,459円  +134 円 (+10.1%)  本日終値
 13日に決算を発表。「今期経常は16%増で3期ぶり最高益更新へ」が好感された。
 G-7ホールディングス <7508> [東証P] が5月13日大引け後(15:00)に決算を発表。24年3月期の連結経常利益は前の期比7.4%増の73.1億円になり、25年3月期も前期比16.2%増の85億円に伸びを見込み、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。27期連続増収になる。
  ⇒⇒G-7ホールディングスの詳しい業績推移表を見る

■TOPPAN <7911>  4,044円  +359 円 (+9.7%)  本日終値
 TOPPANホールディングス<7911>が急反発した。13日の取引終了後、取得総数3900万株(自己株式を除く発行済み株式総数の12.31%)、取得総額1000億円を上限とする自社株買いの実施を発表。資本効率の向上に向けた取り組みへの評価とともに株式の需給面での好影響に対する期待も高め、買いを集めた。取得期間は14日から2025年5月13日。また、24年5月24日に1000万株の自己株式消却も実施する。あわせて25年3月期の業績予想も開示した。今期の売上高は前期比2.5%増の1兆7200億円、経常利益は同6.9%増の885億円を見込む。年間配当予想は前期と横ばいの48円とした。24年3月期の連結決算は、売上高が前の期比2.4%増の1兆6782億4900万円、経常利益が同2.0%増の828億1200万円となり、経常利益は減益予想から一転、増益で着地した。

■コメ兵ホールディングス <2780>  4,600円  +405 円 (+9.7%)  本日終値
 コメ兵ホールディングス<2780>が急反発。13日の取引終了後に発表した25年3月期連結業績予想で、営業利益80億円(前期比7.3%増)と連続最高益更新を見込み、年間配当予想を前期比12円増の100円としたことが好感された。個人買い取り、法人仕入れともに強化する方針で、国内外での販売店舗出店、ECの強化、インバウンド需要の拡大などにより売上高は1400億円(同17.2%増)を見込む。人材、販売店舗、ITへの積極投資により上期は減益見通しだが、下期は増収効果などで吸収する見通しで、通期では増益を見込む。なお、24年3月期決算は、売上高1194億5900万円(前の期比38.7%増)、営業利益74億5200万円(同44.2%増)だった。同時に、28年3月期に売上高2500億円、営業利益150億円を目指す中期経営計画を発表した。ブランド・ファッション事業でマルチブランドによる国内外でのシェア拡大を図るほか、資本コストを意識した経営を推進し、事業成長と社会価値の向上を図るとしている。

■武蔵精密工業 <7220>  1,727円  +147 円 (+9.3%)  本日終値
 武蔵精密工業<7220>が切り返し急。年初来高値を更新した。13日の取引終了後、24年3月期の連結決算発表にあわせ、25年3月期の業績予想を開示し、今期の最終利益が前期比38.9%増の110億円になる見通しを示した。7期ぶりに過去最高益を更新する計画で、年間配当予想も同10円増配の50円としており、好感された。今期の売上高予想は同2.8%減の3400億円。想定為替レートは1ドル=145円とした。同時に配当方針を変更。配当性向に関して30%を目標に掲げたほか、中国メーカーのEV(電気自動車)に搭載される部品の新規受注も発表している。

■ベルーナ <9997>  699円  +59 円 (+9.2%)  本日終値
 ベルーナ<9997>が大幅高で4日続伸し年初来高値を更新。13日の取引終了後に発表した25年3月期連結業績予想で、売上高2170億円(前期比4.2%増)、営業利益115億円(同17.5%増)、純利益80億円(同37.0%増)と大幅増益を見込み、年間配当予想を前期比8円50銭増の29円としたことが好感された。インバウンド需要の更なる拡大を好機と捉え、ホテル展開を軸としたプロパティ事業を成長ドライバーと位置づけ注力するという。また、化粧品健康食品事業、グルメ事業、ナース関連事業といった消費マインドの影響を受けにくい専門的事業領域の成長を優先し安定的な拡大を目指すとしている。24年3月期決算は、売上高2082億9800万円(前の期比1.9%減)、営業利益97億8700万円(同12.7%減)、純利益58億3900万円(同21.3%減)だった。

■森永乳業 <2264>  3,438円  +289 円 (+9.2%)  本日終値
 森永乳業<2264>が後場に一段高となり、年初来高値を更新した。14日午後2時、24年3月期の連結決算発表にあわせ、25年3月期の業績・配当予想と自社株買いの実施について開示した。今期の売上高は前期比4.2%増の5700億円、経常利益は同7.8%増の303億円を計画。年間配当予想は同30円増配の90円とした。自社株買いは総数340万株(自己株式を除く発行済み株式総数の3.92%)、取得総額100億円を上限とする。今期の最終利益は前期に東京工場跡地売却による特別利益の反動で減益を予想するものの、本業が堅調に推移する予想とともに株主還元策が打ち出されたとあって、好感されたようだ。25年3月期は物流費の大幅な上昇を見込む一方で、国内では高付加価値商品や新商品の拡大を図るとともに、価格改定効果も見込む。自社株の取得期間は5月15日から10月31日。取得した全株式を11月15日に消却する。

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