霞ヶ関キャピタル Research Memo(9):2024年8月期は好業績を反映して大幅増配を予想、株主優待も継続
■株主還元策
霞ヶ関キャピタル<3498>は、株主還元策として2019年8月期より配当を実施している。2023年8月期は1株当たり30.0円増配の60.0円とした。2024年8月期についても、好調な業績予想に基づき同60.0円増配の120.0円を予定しているほか、2023年10月6日の東証グロース市場からプライム市場への市場変更を記念し50.0円の上場記念配当を実施、普通配当と合わせて年間170.0円とする予定だ。大幅な増配予想であるが、同社は保守的な業績予想を発表する傾向が強いことから、十分に達成可能であると弊社では見ている。
同社では、株式の希薄化を防ぐために、2020年8月以降、毎年自己株式の取得を実施している。これに加え、同社株式への投資の魅力を高め、より多くの投資家に中長期的に同社株式を保有してもらうことを目的に、2019年8月期より株主優待制度を導入しており、2021年8月期からは長期保有株主により多く還元する制度に変更した。具体的には、毎年8月末の株主名簿に記載された100株以上保有の株主を対象に、保有株式数及び保有期間に応じた「霞ヶ関キャピタル・プレミアム優待倶楽部」の株主優待ポイントを進呈している。これにより株主は、同社開発ホテルの宿泊割引ポイントをはじめとして、5,000種類以上の様々な優待商品と交換できる魅力的な内容だ。
なお、プライム市場への昇格を果たして信頼度が増したことで、採用や社員の士気、資金調達、事業などの面で有利に働くと見られる。同社では、今後も投資家にさらに評価されるよう、事業・業績の一層の拡大を図ると同時に、株主還元にも十分に配慮するであろうと弊社では見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)
《HH》
提供:フィスコ