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ダウ平均は続伸 テスラが大幅高=米国株概況

NY株式29日(NY時間16:24)(日本時間05:24)
ダウ平均   38386.09(+146.43 +0.38%)
S&P500    5116.17(+16.21 +0.32%)
ナスダック   15983.09(+55.19 +0.35%)
CME日経平均先物 38370(大証終比:+470 +1.23%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は続伸。ナスダックも何度か下げに転じる場面が見られたものの、プラス圏を維持した。先週からIT・ハイテク株の決算が始まっているが、概ね良好な内容が多く市場に安心感が広がっている。先週のS&P500は2.7%上昇し、11月以来最高の週となり、3週間続いたマイナスを解消。ナスダックも4.2%上昇し、11月以来最高の週間パフォーマンスを記録した。

 今週も決算発表が続くほか、FOMCの結果発表、そして週末に米雇用統計を控えている。決算については、S&P500企業の45%以上が発表を終えており、8割が予想を上回る利益を計上。FOMCについては前回よりもタカ派なスタンスが示されると見られている。「利下げにもう少し確証を持てる証拠が必要」との姿勢を強調すると見込まれ、市場も年内1回か2回まで利下げ期待を低下させているが、それを正当化する内容になると見られているようだ。

 米大手証券のストラテジストからは「経済成長に対する市場の見方が上昇したことが、株式市場の底堅さを説明している。しかし、ここ数週間は堅調な成長からタカ派的な金融政策への懸念にシフトしていた」との指摘も出ている。また「われわれまだ調整の段階にある。しかし、これは単なる調整でトレンドが変わったとは思わない」との声も聞かれた。

 テスラ<TSLA>が大幅高となり、ナスダックをサポート。中国市場での完全自動運転(FSD)の展開でバイドゥ(百度)と提携すると報じられた。同社は中国政府から暫定的な承認も獲得。

 ドミノ・ピザ<DPZ>が決算を受け上昇。取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、米既存店売上高が予想を上回ったほか、1株利益も予想を上回った。

 アップル<AAPL>が続伸。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を195ドルに据え置いた。

 サウスウエスト航空<LUV>が下落。アナリストが投資判断を「売り」に引き下げ、目標株価も従来の28ドルから20ドルに引き下げた。

 AT&T<T>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を20ドルとした。

 糖尿病患者用の医療機器開発を手掛けるタンデム・ダイアベティス・ケア<TNDM>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価も従来の21ドルから45ドルに引き上げた。

 学生ローンなどフィンテックのソーファイ・テクノロジーズ<SOFI>が決算を受け大幅安。予想を下回る第2四半期の見通しを示したことが失望感に繋がっている。

 ディスカウントストアのダラー・ツリー<DLTR>が下落。アナリストが週末に竜巻に襲われたオクラホマ州マリエッタの物流センターを再建するにはかなりの時間と資金が必要と指摘した。

ドミノ・ピザ<DPZ> 527.13(+28.06 +5.62%)
サウスウエスト航空<LUV> 26.84(-0.19 -0.70%)
AT&T<T> 17.02(+0.27 +1.61%)
タンデム<TNDM> 37.05(+1.81 +5.14%)
ソーファイ<SOFI> 7.05(-0.83 -10.48%)
ダラー・ツリー<DLTR> 118.81(-2.93 -2.41%)

アップル<AAPL> 173.50(+4.20 +2.48%)
マイクロソフト<MSFT> 402.25(-4.07 -1.00%)
アマゾン<AMZN> 180.96(+1.34 +0.75%)
アルファベットC<GOOG> 167.90(-5.79 -3.33%)
テスラ<TSLA> 194.05(+25.76 +15.31%)
メタ<META> 432.62(-10.67 -2.41%)
AMD<AMD> 160.20(+2.80 +1.78%)
エヌビディア<NVDA> 877.57(+0.22 +0.03%)
イーライリリー<LLY> 737.20(+3.69 +0.50%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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