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今日の為替市場ポイント:地政学的リスク増大でリスク選好的な為替取引は縮小する


12日のドル・円は、東京市場では152円97銭から153円39銭まで上昇。欧米市場では153円35銭から152円59銭まで売られた後、153円32銭まで反発し、153円26銭で取引終了。本日15日のドル・円は主に153円を挟んだ水準で推移か。中東地域における地政学的リスクの増大を警戒してリスク選好的な為替取引は縮小する可能性がある。

報道によるとイラン革命防衛隊は4月13日、イスラエルの特定の標的に対して無人機とミサイルを発射したと発表した。シリアの首都ダマスカスにあるイラン大使館周辺がイスラエルによるとみられる攻撃を受けたことに対するイランによる報復攻撃とみられる。イランがイスラエル領を直接攻撃するのは初めてとみられており、イスラエルは、国連安全保障理事会に緊急会合の開催を要請した。関係筋によると日本時間15日午前5時に緊急会合が開かれる。なお、中国外務省の報道官は声明で「中国は関係当事者に冷静さを保ち、緊張のさらなるエスカレートを避けるために自制するよう求める」との声明を発表している。現時点で二国間の戦闘行動が制御不能の状態に陥ることを回避できる保証はないため、金融市場では目先的にリスク回避的な取引が拡大するとみられる。

《CS》

 提供:フィスコ

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