このテーマは本物と、フルレバ&集中投資で+5000万円
ここ数年で運用資産額を急増させた兼業投資家。2010年に本格的に株式投資を始めて以降、追加資金を加えた約1000万円を拡大させ、24年3月に念願の億り人となる。ミクロからマクロ、身近に起こった出来事から流行りのテーマを見つけ、トレンドに乗るのが得意。現在は、値上がり益狙いの集中投資から配当を重視した分散投資に舵を切り始めたが、守り一辺倒ではなく攻めの肉食魂で旬のテーマ株を狙い続けている。「株探アンケート~24年の日本株戦略」の回答者で、投資スタイルは「テーマ重視」、日本株投資の腕前は「上級者」となる。
ついに、念願の億り人に到達できた。
50代の兼業投資家、Scot Kさん(ハンドルネーム、以下、スコットさん)は、今年(2024)の春、投資を本格的に始めてから15年で念願を達成した。その原動力になったのが、昨年夏に売り抜けたFPG<7148>株だった。
スコットさんは、同社株に一点買い&フルレバレッジ投資の強気姿勢で向かい、足掛け4年で約5700万円のリターンを獲得した。その大半は昨年に稼ぎ、その額は5000万円ほどになる。
FPGの集中攻勢は昨年中にいったん終了としたが、資産膨張の勢いは今年も続き、億り人の地位を勝ち取った。スコットさんは、どのような思惑からFPGの強気買いに挑んだのか。
信用2階建てで最後は一点買い状態に
スコットさんがFPGに買いを入れ始めたのは2020年9月、コロナの大暴落を経て、市場のリバウンドが進んだころだ。
強気買いの姿勢は当初からで、現物買いしたFPG株を代用有価証券(信用委託保証金の1つ)として、信用取引で同じ銘柄を買う「信用2階建て」の体制で向かっていった。その後は段階的に保有ウエートを引き上げ、最後は信用枠も目一杯に使い切るフルレバ状態となる。
当初、FPG以外に4銘柄を加え、計5銘柄のポジションを組んでいたが、最終的にはFPGのみの集中投資となった。その後は、FPGの買い増しと利益確定を繰り返しながら、23年の8月に全保有分を売却する。
終始、強気で向かったことが奏功し、スコットさんはFPGで自分史上最大のリターンを獲得できた。ただ、本人曰く、「このやり方はリスクが高く、決してお勧めはできない」とする。
「1点集中」「信用2階建て」「フルレバ」となれば、"不適切にもほどがある手法"との烙印を押されることはスコットさんも承知している。そうした中で、大きなリターンを得られたのは、決して運任せではなく、本人としてできる最大限のリスク管理を考えながら臨んだことが奏効した。
そのポイントは、「信頼感のある相場テーマの見極め」。その詳細について見ていこう。
■FPGの週足チャート(19年11月~)
注:出来高・売買代金の棒グラフの色は当該株価が前期間の株価に比べプラスの時は「赤」、マイナスは「青」、同値は「グレー」。以下同
2つの「脱」に着目
スコットさんが得意とするのがテーマ株投資だ。FPGに注目したのは、2つの強いテーマにハマると見たからだ。
その2つとは、どちらも「脱」が付くものだった。
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