三菱UFJなどメガバンクが逆行高、米CPI公表受け国内金利に上昇圧力
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクがそろって上昇。全体相場が軟調ななかで、東証の業種別指数である「銀行業」は1%を超す上げとなり、逆行高を演じている。米国時間10日朝発表の3月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回って上昇した。粘着性の高いインフレ環境の長期化で、米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げに踏み切れにくくなるとの見方が広がるなか、同日実施の米10年債入札の結果が低調だったこともあり、米長期金利は4.5%を上回る水準に急上昇した。円債市場にも米金利が上昇した流れが波及し、新発10年債利回りは0.835%に水準を切り上げている。直近では日銀による早期の追加利上げ観測が広がっていたこともあって、金利上昇が事業環境に追い風となる銀行セクターに資金を振り向ける動きがみられている。
出所:MINKABU PRESS
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