アイル Research Memo(2):顧客の経営力アップを支援するトータルシステムソリューション企業
■会社概要
1. 会社概要
アイル<3854>は、自社開発の各種システムによって主要顧客である中堅・中小企業の経営力アップを支援するトータルシステムソリューション企業である。基幹業務管理システム「アラジンオフィス」シリーズを主力に、ITの有効活用が必要な中堅・中小企業の経営力アップを支援するための各種システム・商材・サービスを提供している。さらに「リアル」と「Web」の融合でDXを支援する「CROSS-OVERシナジー」戦略をベースとして、DXによる効率化支援にとどまらず、日々複雑化するバックヤード業務を変革する「BX」という新しい概念による価値創造支援の実現を目指している。
2024年7月期第2四半期末時点で、本社所在地は大阪市北区、事業拠点は大阪本社、東京本社(東京都港区)、名古屋支店(名古屋市中区)、及び研究開発拠点のアイル松江ラボ(島根県松江市)となっている。また、個人・企業向け研修を行う教育機関として、ICC(アイルキャリアカレッジ)大阪校・東京校を運営している。グループは同社及び連結子会社の(株)ウェブベースで構成されているほか、2017年6月にシビラ(株)に出資(2021年6月に追加出資)して資本業務提携している。2024年7月期第2四半期末時点の総資産は12,822百万円、純資産は8,710百万円、自己資本比率は67.9%、発行済株式数は25,042,528株(自己株式11,119株を含む)である。
2. 沿革
同社はオフィスコンピュータ販売会社として1991年2月に設立された。その後、ソフトウェアの自社開発・販売に展開し、2004年10月に自社オリジナル販売管理ソフト「アラジンオフィス」、2009年3月にクラウド型の複数ECサイト一元管理サービス「CROSS MALL」、2013年4月に実店舗とECの顧客・ポイント一元管理ソフト「CROSS POINT」をリリースした。また、2016年9月にはISO27001(ISMS)認証を取得、2022年12月に業界初のバックヤードプラットフォーム「BACKYARD(TM)」をリリースした。
株式関係では、2007年6月に大阪証券取引所(以下、大証)ヘラクレス市場に新規上場し、その後の2010年10月の市場統合に伴い大証JASDAQ市場に上場、2013年7月の大証と東京証券取引所(以下、東証)の市場統合に伴いJASDAQグロースに上場、2018年6月に東証2部へ市場変更、2019年7月に東証1部へ指定替え、2022年4月の東証市場区分見直しに伴い東証プライム市場へ移行した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
《SI》
提供:フィスコ