絶好調の24年12月期【最高益】銘柄リスト〔第2弾〕49社選出 <成長株特集>
本特集では、今月下旬から始まる3月期企業の本決算発表を前に、先行指標としても注目される12月期決算企業の24年12月期業績予想にスポットライトを当てた。今回は時価総額700億円以上の銘柄を対象とした「絶好調の24年12月期【最高益】銘柄リスト〔第1弾〕38社選出」に続き、時価総額700億円未満の銘柄を対象に、24年12月期に経常利益が過去最高益を更新する見通しを示している企業をリストアップした。
株探集計によると、24年12月期の見通しを開示した東証上場468社(変則決算は除く)のうち、経常利益ベースで増益または黒字転換を計画する企業は317社と全体の7割近くに上った。下表ではこのうち、第1弾を配信した4日時点の時価総額が150億円以上700億円未満の銘柄の中から、24年12月期に経常利益が最高益更新を見込んでいる49社を選び出し、増益率が大きい順に記した。
増益率トップとなったのは、電子機器向けソフトウェア製品の開発受託を手掛けるイーソル <4420> [東証S]。24年12月期は主力の組込みソフトウェア事業で注力領域の自動車市場をはじめ、幅広いセクターの需要を捉え、経常利益は前期比16.2倍の10億円と4期ぶりに過去最高益を更新する見通しだ。
2位にはスマートフォン向け携帯充電器のレンタルサービス「チャージスポット」を提供するINFORICH <9338> [東証G]が入った。24年12月期はモバイルバッテリーシェアリングサービスのニーズが高まる中、充電スタンドの利用者やレンタル数が増加し、経常利益は15.1億円(前期比2.4倍)と2期連続の最高益更新を見込む。
3位に入ったAIソリューション事業を展開するヘッドウォータース <4011> [東証G]の今期経常利益は2.2億円(前期比2.3倍)と4期ぶりの最高益更新を計画する。生成AIを利用したシステム開発案件などの引き合いが増加し、AIインテグレーションサービスが大きく伸びるほか、デジタルトランスフォーメーション(DX)化に向けたコンサルテーションやクラウド開発を展開するDXサービスも2ケタ成長が続く見通しだ。
続く4位にリスト入りしたのは、CX(顧客体験)向上SaaSサービスなどを通じて企業のDX戦略を支援するエフ・コード <9211> [東証G]。前期は旺盛なDXニーズやM&Aによる顧客数の積み上げを背景に急成長し、税引き前利益は6.1億円と前の期比5倍化を達成した。24年12月期は1月に買収したデジタルマーケティング会社のBINKSの業績上積みなどで同利益は12.7億円と前期比2.1倍に膨らむ計画だ。2月29日に3月末現在の株主を対象とする1→2の株式分割実施を発表したことも好感され、株価は3月7日に上場来高値2825円(分割修正後)をつけている。
6位は投資用マンションの企画・運営や賃貸仲介を展開するグッドライフカンパニー <2970> [東証S]がランクイン。今期は土地や建て売り物件の販売件数が増加するうえ、竣工棟数の増加に伴い管理戸数も伸び、売上高170億円(前期比48.7%増)、経常利益15.5億円(同49.8%増)といずれも過去最高を大幅に更新する見通しだ。好決算を背景に株価は1日に上場来高値5090円まで上昇する場面があった。
不動産株は公示地価の上昇や金融緩和環境継続の思惑を追い風に、3月末から4月初めにかけて上値を伸ばす銘柄が多くみられた。ロードスターキャピタル <3482> [東証P]、地主 <3252> [東証P]、グローバル・リンク・マネジメント <3486> [東証P]、ビーロット <3452> [東証S]、青山財産ネットワークス <8929> [東証S]はいずれも直近で新高値を更新している。
このほか、配当利回りが3%を超えている、スミダコーポレーション <6817> [東証P]、ウルトラファブリックス・ホールディングス <4235> [東証S]、ベース <4481> [東証P]、正興電機製作所 <6653> [東証P]、大倉工業 <4221> [東証P]、日本アクア <1429> [東証P]、アルプス技研 <4641> [東証P]、LAホールディングス <2986> [東証G]は高配当の最高益株として注目したい。
┌─── 経常利益 ───┐ 予想
コード 銘柄名 増益率 24年12月期 23年12月期 PER
<4420> イーソル 1523 1006 62 20.4
<9338> インフォR 139 1515 633 30.6
<4011> ヘッドウォ 134 229 98 148
<9211> エフ・コード 108 1274 612 32.3 *
<7347> マーキュリア 97.4 3000 1520 9.5
<2970> グッドライフ 49.8 1550 1035 13.5
<3482> ロードスター 40.7 10490 7456 6.6
<4371> CCT 35.9 2399 1765 25.1
<4449> ギフティ 30.6 1618 1239 -
<3252> 地主 27.7 7300 5718 8.4
<7038> フロンティM 26.8 1570 1238 18.5
<4493> サイバーセキ 25.2 700 559 51.7
<5965> フジマック 25.2 3000 2396 7.6
<6817> スミダコーポ 24.7 7300 5856 6.9 *
<9522> RJ 24.3 2520 2028 19.8
<4377> ワンキャリア 22.6 1222 997 25.3
<5038> eWeLL 22.2 1112 910 29.1
<9416> ビジョン 21.2 5256 4337 15.9
<4235> UFHD 21.0 3500 2892 9.0 *
<4481> ベース 20.2 5642 4692 16.0
<3486> グロバルLM 17.4 5000 4260 7.1
<3901> Mラインズ 15.7 2300 1988 26.4
<6266> タツモ 15.7 4500 3890 18.8
<6099> エラン 14.9 4230 3681 19.4
<3663> セルシス 14.7 1611 1404 36.3
<4058> トヨクモ 14.3 1000 875 23.2
<6653> 正興電 12.9 2050 1816 11.3
<8914> エリアリンク 11.4 4520 4058 10.7
<3968> セグエG 11.3 1130 1015 21.8
<4221> 大倉工 10.8 6000 5417 8.7
<3983> オロ 8.5 2824 2602 21.4 *
<1429> 日本アクア 6.3 3100 2917 14.5
<7849> スターツ出版 5.6 2500 2367 8.4
<4933> Ine 4.9 4550 4337 13.3
<4641> アルプス技 4.9 5300 5053 15.3
<3964> オークネット 4.5 7059 6755 12.8
<3649> ファインデ 4.2 1591 1527 23.8
<9145> ビイングHD 3.5 1880 1817 13.4
<2932> STIFHD 3.0 2400 2330 16.0
<6078> バリューHR 2.8 1500 1459 34.6
<4072> 電算システム 2.5 4120 4018 10.3
<3452> ビーロット 2.3 5060 4945 5.7
<8929> 青山財産 1.2 3400 3359 13.6
<2986> LAホールデ 1.2 5000 4941 8.6
<2216> カンロ 1.1 3470 3432 15.0
<4053> サンアスタ 0.9 2299 2279 19.2
<6328> 荏原実業 0.9 4200 4164 12.9
<7814> 日本創発G 0.2 4000 3993 10.6
<3040> ソリトン 0.0 2810 2809 11.9
※経常利益の単位は百万円。2023年1月以降に上場した企業は除いた。
※過去最高益は同一会計基準内が対象。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
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株探ニュース
株探集計によると、24年12月期の見通しを開示した東証上場468社(変則決算は除く)のうち、経常利益ベースで増益または黒字転換を計画する企業は317社と全体の7割近くに上った。下表ではこのうち、第1弾を配信した4日時点の時価総額が150億円以上700億円未満の銘柄の中から、24年12月期に経常利益が最高益更新を見込んでいる49社を選び出し、増益率が大きい順に記した。
増益率トップとなったのは、電子機器向けソフトウェア製品の開発受託を手掛けるイーソル <4420> [東証S]。24年12月期は主力の組込みソフトウェア事業で注力領域の自動車市場をはじめ、幅広いセクターの需要を捉え、経常利益は前期比16.2倍の10億円と4期ぶりに過去最高益を更新する見通しだ。
2位にはスマートフォン向け携帯充電器のレンタルサービス「チャージスポット」を提供するINFORICH <9338> [東証G]が入った。24年12月期はモバイルバッテリーシェアリングサービスのニーズが高まる中、充電スタンドの利用者やレンタル数が増加し、経常利益は15.1億円(前期比2.4倍)と2期連続の最高益更新を見込む。
3位に入ったAIソリューション事業を展開するヘッドウォータース <4011> [東証G]の今期経常利益は2.2億円(前期比2.3倍)と4期ぶりの最高益更新を計画する。生成AIを利用したシステム開発案件などの引き合いが増加し、AIインテグレーションサービスが大きく伸びるほか、デジタルトランスフォーメーション(DX)化に向けたコンサルテーションやクラウド開発を展開するDXサービスも2ケタ成長が続く見通しだ。
続く4位にリスト入りしたのは、CX(顧客体験)向上SaaSサービスなどを通じて企業のDX戦略を支援するエフ・コード <9211> [東証G]。前期は旺盛なDXニーズやM&Aによる顧客数の積み上げを背景に急成長し、税引き前利益は6.1億円と前の期比5倍化を達成した。24年12月期は1月に買収したデジタルマーケティング会社のBINKSの業績上積みなどで同利益は12.7億円と前期比2.1倍に膨らむ計画だ。2月29日に3月末現在の株主を対象とする1→2の株式分割実施を発表したことも好感され、株価は3月7日に上場来高値2825円(分割修正後)をつけている。
6位は投資用マンションの企画・運営や賃貸仲介を展開するグッドライフカンパニー <2970> [東証S]がランクイン。今期は土地や建て売り物件の販売件数が増加するうえ、竣工棟数の増加に伴い管理戸数も伸び、売上高170億円(前期比48.7%増)、経常利益15.5億円(同49.8%増)といずれも過去最高を大幅に更新する見通しだ。好決算を背景に株価は1日に上場来高値5090円まで上昇する場面があった。
不動産株は公示地価の上昇や金融緩和環境継続の思惑を追い風に、3月末から4月初めにかけて上値を伸ばす銘柄が多くみられた。ロードスターキャピタル <3482> [東証P]、地主 <3252> [東証P]、グローバル・リンク・マネジメント <3486> [東証P]、ビーロット <3452> [東証S]、青山財産ネットワークス <8929> [東証S]はいずれも直近で新高値を更新している。
このほか、配当利回りが3%を超えている、スミダコーポレーション <6817> [東証P]、ウルトラファブリックス・ホールディングス <4235> [東証S]、ベース <4481> [東証P]、正興電機製作所 <6653> [東証P]、大倉工業 <4221> [東証P]、日本アクア <1429> [東証P]、アルプス技研 <4641> [東証P]、LAホールディングス <2986> [東証G]は高配当の最高益株として注目したい。
┌─── 経常利益 ───┐ 予想
コード 銘柄名 増益率 24年12月期 23年12月期 PER
<4420> イーソル 1523 1006 62 20.4
<9338> インフォR 139 1515 633 30.6
<4011> ヘッドウォ 134 229 98 148
<9211> エフ・コード 108 1274 612 32.3 *
<7347> マーキュリア 97.4 3000 1520 9.5
<2970> グッドライフ 49.8 1550 1035 13.5
<3482> ロードスター 40.7 10490 7456 6.6
<4371> CCT 35.9 2399 1765 25.1
<4449> ギフティ 30.6 1618 1239 -
<3252> 地主 27.7 7300 5718 8.4
<7038> フロンティM 26.8 1570 1238 18.5
<4493> サイバーセキ 25.2 700 559 51.7
<5965> フジマック 25.2 3000 2396 7.6
<6817> スミダコーポ 24.7 7300 5856 6.9 *
<9522> RJ 24.3 2520 2028 19.8
<4377> ワンキャリア 22.6 1222 997 25.3
<5038> eWeLL 22.2 1112 910 29.1
<9416> ビジョン 21.2 5256 4337 15.9
<4235> UFHD 21.0 3500 2892 9.0 *
<4481> ベース 20.2 5642 4692 16.0
<3486> グロバルLM 17.4 5000 4260 7.1
<3901> Mラインズ 15.7 2300 1988 26.4
<6266> タツモ 15.7 4500 3890 18.8
<6099> エラン 14.9 4230 3681 19.4
<3663> セルシス 14.7 1611 1404 36.3
<4058> トヨクモ 14.3 1000 875 23.2
<6653> 正興電 12.9 2050 1816 11.3
<8914> エリアリンク 11.4 4520 4058 10.7
<3968> セグエG 11.3 1130 1015 21.8
<4221> 大倉工 10.8 6000 5417 8.7
<3983> オロ 8.5 2824 2602 21.4 *
<1429> 日本アクア 6.3 3100 2917 14.5
<7849> スターツ出版 5.6 2500 2367 8.4
<4933> Ine 4.9 4550 4337 13.3
<4641> アルプス技 4.9 5300 5053 15.3
<3964> オークネット 4.5 7059 6755 12.8
<3649> ファインデ 4.2 1591 1527 23.8
<9145> ビイングHD 3.5 1880 1817 13.4
<2932> STIFHD 3.0 2400 2330 16.0
<6078> バリューHR 2.8 1500 1459 34.6
<4072> 電算システム 2.5 4120 4018 10.3
<3452> ビーロット 2.3 5060 4945 5.7
<8929> 青山財産 1.2 3400 3359 13.6
<2986> LAホールデ 1.2 5000 4941 8.6
<2216> カンロ 1.1 3470 3432 15.0
<4053> サンアスタ 0.9 2299 2279 19.2
<6328> 荏原実業 0.9 4200 4164 12.9
<7814> 日本創発G 0.2 4000 3993 10.6
<3040> ソリトン 0.0 2810 2809 11.9
※経常利益の単位は百万円。2023年1月以降に上場した企業は除いた。
※過去最高益は同一会計基準内が対象。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
⇒⇒最高10万円が当たる! 「個人投資家大調査」を実施中
⇒⇒「株探」では、ただいま「個人投資家大調査-2024」を実施しています。
⇒⇒アンケートにご回答いただいた方から、抽選で「QUOカード」を1名の方に10万円分、1名の方に7万円分、33名の方に1万円分を差し上げます。
⇒⇒アンケートは4月15日(月)午後6時までの予定ですが、回答数の状況で、予定より前に終了することもあります。
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