絶好調の24年12月期【最高益】銘柄リスト〔第1弾〕38社選出 <成長株特集>
本特集では、今月下旬から始まる3月期企業の本決算発表を前に、先行指標としても注目される12月期決算企業の24年12月期業績予想にスポットライトを当てた。下表は、24年12月期に経常利益が過去最高益を更新する見通しを示している企業をリストアップした。
株探集計によると、24年12月期の見通しを開示した東証上場468社(変則決算は除く)のうち、経常利益ベースで増益または黒字転換を計画する企業は317社と全体の7割近くに上った。今回はこのうち、時価総額700億円以上の銘柄を対象に、24年12月期に経常利益が最高益更新を見込んでいる38社を選び出し、増益率が大きい順に記した。
増益率トップとなったのは、創薬ベンチャーのペプチドリーム <4587> [東証P]。24年12月期の税引き前利益は前期比2.3倍の102億円に急拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しだ。主力の創薬開発事業でペプチド-放射性核種複合体(RI-PDC)プログラムが進捗・拡大するほか、放射性医薬品事業ではアルツハイマー領域やデジタル関連製品が伸びる。
3位にリスト入りした日清紡ホールディングス <3105> [東証P]の24年12月期は経常利益260億円(前期比64.7%増)と3期ぶりの最高益更新を見込む。欧州ブレーキ摩擦材大手である独TMDフリクショングループの売却によってブレーキ事業が落ち込むものの、昨年12月に子会社化した日立国際電気の業績上積みなどで補う。また、スマートフォンやパソコン関連といった民生製品の市況が下期から回復し、電子部品を取り扱うマイクロデバイス事業の収益が大きく改善する。
4位のトレンドマイクロ <4704> [東証P]は世界的にサイバーセキュリティに対する投資が増加する中、欧州とアジア・パシフィック地域で2ケタ増収を見込むうえ、日本やアメリカズ地域も成長し、今期は経常利益段階で3期ぶりに過去最高益を更新する計画だ。決算発表と併せて、発行済み株式数の4.64%にあたる630万株または400億円を上限に自社株買いを実施することも発表した。
続く5位に入った伊勢化学工業 <4107> [東証S]の今期業績は売上高330億円(前期比24.9%増)、経常利益66億円(同29.0%増)といずれも過去最高を更新する見込みだ。主力のヨウ素は一部販売先の生産調整で販売数量が減少する一方、国際市況は堅調に推移するほか、金属化合物事業では塩化ニッケルの販売が回復する。業績好調に伴い、配当は前期比50円増の320円に増配する方針を示した。好決算を背景に、株価は4日に上場来高値1万6200円まで上値を伸ばしている。
11位の山崎製パン <2212> [東証P]、14位のアサヒグループホールディングス <2502> [東証P]、16位の日本マクドナルドホールディングス <2702> [東証S]、25位のサントリー食品インターナショナル <2587> [東証P]は値上げの浸透などによって収益が伸びる見通しだ。また、分析機器大手の堀場製作所 <6856> [東証P]やポンプの総合メーカーで半導体研磨装置なども手掛ける荏原製作所 <6361> [東証P]は半導体需要の回復を追い風にいずれも4期連続の最高益更新を狙う。
このほか、配当利回りが3%を超えている、西本Wismettacホールディングス <9260> [東証P]、ジェイエイシーリクルートメント <2124> [東証P]、船井総研ホールディングス <9757> [東証P]、ヒューリック <3003> [東証P]、ザ・パック <3950> [東証P]、日本セラミック <6929> [東証P]、キッツ <6498> [東証P]、ローランド <7944> [東証P]は高配当の最高益株として注目したい。
┌─── 経常利益 ───┐ 予想
コード 銘柄名 増益率 24年12月期 23年12月期 PER
<4587> ペプドリ 134 10200 4353 25.9 *
<4180> Appier 88.4 2003 1063 79.0 *
<3105> 日清紡HD 64.7 26000 15785 9.8
<4704> トレンド 38.5 50100 36181 30.7
<4107> 伊勢化 29.0 6600 5117 17.6
<2160> ジーエヌアイ 23.3 15552 12612 20.9 *
<9260> ウィズメタク 20.4 15000 12456 9.3
<7972> イトーキ 16.9 10000 8555 12.8
<2124> ジェイエイシ 15.2 9453 8209 17.9
<3064> モノタロウ 13.6 35835 31538 34.8
<2212> 山パン 12.0 51000 45526 24.5
<4746> 東計電算 11.6 6394 5727 15.7
<9749> 富士ソフト 10.8 21800 19675 18.0
<2502> アサヒ 10.2 266500 241871 14.7 *
<6856> 堀場製 9.2 52700 48251 17.9
<2702> マクドナルド 9.2 44500 40734 33.4
<8113> ユニチャーム 8.8 144000 132308 30.6 *
<4612> 日本ペHD 7.7 174000 161500 20.1 *
<9757> 船井総研HD 7.6 7900 7343 20.2
<7613> シークス 7.2 12700 11849 9.3
<4768> 大塚商会 6.9 69000 64517 25.1
<6866> HIOKI 6.8 8800 8236 14.9
<4812> 電通総研 5.9 22500 21244 19.9
<3003> ヒューリック 4.8 144000 137437 11.6
<2587> サントリBF 4.7 148500 141781 19.0 *
<7936> アシックス 4.6 53000 50670 35.9
<3950> ザ・パック 4.2 8400 8063 11.5
<6929> 日セラ 3.5 5500 5313 16.0
<5310> 東洋炭素 3.1 10500 10182 22.0
<8060> キヤノンMJ 2.6 55000 53585 14.9
<4480> メドレー 2.5 3850 3755 54.3
<6498> キッツ 2.4 14800 14452 11.2
<7740> タムロン 2.3 14300 13972 13.5
<6459> 大和冷 1.9 8140 7989 13.6
<7944> ローランド 1.3 11300 11154 14.3
<9830> トラスコ中山 1.0 18850 18669 10.5
<7976> 菱鉛筆 0.9 13000 12889 11.6
<6361> 荏原 0.4 85100 84733 20.9 *
※経常利益の単位は百万円。2023年1月以降に上場した企業は除いた。
※過去最高益は同一会計基準内が対象。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
⇒⇒最高10万円が当たる! 「個人投資家大調査」を実施中
⇒⇒「株探」では、ただいま「個人投資家大調査-2024」を実施しています。
⇒⇒アンケートにご回答いただいた方から、抽選で「QUOカード」を1名の方に10万円分、1名の方に7万円分、33名の方に1万円分を差し上げます。
⇒⇒アンケートは4月15日(月)午後6時までの予定ですが、回答数の状況で、予定より前に終了することもあります。
⇒⇒アンケートのご回答はこちらからお願いします。
株探ニュース
株探集計によると、24年12月期の見通しを開示した東証上場468社(変則決算は除く)のうち、経常利益ベースで増益または黒字転換を計画する企業は317社と全体の7割近くに上った。今回はこのうち、時価総額700億円以上の銘柄を対象に、24年12月期に経常利益が最高益更新を見込んでいる38社を選び出し、増益率が大きい順に記した。
増益率トップとなったのは、創薬ベンチャーのペプチドリーム <4587> [東証P]。24年12月期の税引き前利益は前期比2.3倍の102億円に急拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しだ。主力の創薬開発事業でペプチド-放射性核種複合体(RI-PDC)プログラムが進捗・拡大するほか、放射性医薬品事業ではアルツハイマー領域やデジタル関連製品が伸びる。
3位にリスト入りした日清紡ホールディングス <3105> [東証P]の24年12月期は経常利益260億円(前期比64.7%増)と3期ぶりの最高益更新を見込む。欧州ブレーキ摩擦材大手である独TMDフリクショングループの売却によってブレーキ事業が落ち込むものの、昨年12月に子会社化した日立国際電気の業績上積みなどで補う。また、スマートフォンやパソコン関連といった民生製品の市況が下期から回復し、電子部品を取り扱うマイクロデバイス事業の収益が大きく改善する。
4位のトレンドマイクロ <4704> [東証P]は世界的にサイバーセキュリティに対する投資が増加する中、欧州とアジア・パシフィック地域で2ケタ増収を見込むうえ、日本やアメリカズ地域も成長し、今期は経常利益段階で3期ぶりに過去最高益を更新する計画だ。決算発表と併せて、発行済み株式数の4.64%にあたる630万株または400億円を上限に自社株買いを実施することも発表した。
続く5位に入った伊勢化学工業 <4107> [東証S]の今期業績は売上高330億円(前期比24.9%増)、経常利益66億円(同29.0%増)といずれも過去最高を更新する見込みだ。主力のヨウ素は一部販売先の生産調整で販売数量が減少する一方、国際市況は堅調に推移するほか、金属化合物事業では塩化ニッケルの販売が回復する。業績好調に伴い、配当は前期比50円増の320円に増配する方針を示した。好決算を背景に、株価は4日に上場来高値1万6200円まで上値を伸ばしている。
11位の山崎製パン <2212> [東証P]、14位のアサヒグループホールディングス <2502> [東証P]、16位の日本マクドナルドホールディングス <2702> [東証S]、25位のサントリー食品インターナショナル <2587> [東証P]は値上げの浸透などによって収益が伸びる見通しだ。また、分析機器大手の堀場製作所 <6856> [東証P]やポンプの総合メーカーで半導体研磨装置なども手掛ける荏原製作所 <6361> [東証P]は半導体需要の回復を追い風にいずれも4期連続の最高益更新を狙う。
このほか、配当利回りが3%を超えている、西本Wismettacホールディングス <9260> [東証P]、ジェイエイシーリクルートメント <2124> [東証P]、船井総研ホールディングス <9757> [東証P]、ヒューリック <3003> [東証P]、ザ・パック <3950> [東証P]、日本セラミック <6929> [東証P]、キッツ <6498> [東証P]、ローランド <7944> [東証P]は高配当の最高益株として注目したい。
┌─── 経常利益 ───┐ 予想
コード 銘柄名 増益率 24年12月期 23年12月期 PER
<4587> ペプドリ 134 10200 4353 25.9 *
<4180> Appier 88.4 2003 1063 79.0 *
<3105> 日清紡HD 64.7 26000 15785 9.8
<4704> トレンド 38.5 50100 36181 30.7
<4107> 伊勢化 29.0 6600 5117 17.6
<2160> ジーエヌアイ 23.3 15552 12612 20.9 *
<9260> ウィズメタク 20.4 15000 12456 9.3
<7972> イトーキ 16.9 10000 8555 12.8
<2124> ジェイエイシ 15.2 9453 8209 17.9
<3064> モノタロウ 13.6 35835 31538 34.8
<2212> 山パン 12.0 51000 45526 24.5
<4746> 東計電算 11.6 6394 5727 15.7
<9749> 富士ソフト 10.8 21800 19675 18.0
<2502> アサヒ 10.2 266500 241871 14.7 *
<6856> 堀場製 9.2 52700 48251 17.9
<2702> マクドナルド 9.2 44500 40734 33.4
<8113> ユニチャーム 8.8 144000 132308 30.6 *
<4612> 日本ペHD 7.7 174000 161500 20.1 *
<9757> 船井総研HD 7.6 7900 7343 20.2
<7613> シークス 7.2 12700 11849 9.3
<4768> 大塚商会 6.9 69000 64517 25.1
<6866> HIOKI 6.8 8800 8236 14.9
<4812> 電通総研 5.9 22500 21244 19.9
<3003> ヒューリック 4.8 144000 137437 11.6
<2587> サントリBF 4.7 148500 141781 19.0 *
<7936> アシックス 4.6 53000 50670 35.9
<3950> ザ・パック 4.2 8400 8063 11.5
<6929> 日セラ 3.5 5500 5313 16.0
<5310> 東洋炭素 3.1 10500 10182 22.0
<8060> キヤノンMJ 2.6 55000 53585 14.9
<4480> メドレー 2.5 3850 3755 54.3
<6498> キッツ 2.4 14800 14452 11.2
<7740> タムロン 2.3 14300 13972 13.5
<6459> 大和冷 1.9 8140 7989 13.6
<7944> ローランド 1.3 11300 11154 14.3
<9830> トラスコ中山 1.0 18850 18669 10.5
<7976> 菱鉛筆 0.9 13000 12889 11.6
<6361> 荏原 0.4 85100 84733 20.9 *
※経常利益の単位は百万円。2023年1月以降に上場した企業は除いた。
※過去最高益は同一会計基準内が対象。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
⇒⇒最高10万円が当たる! 「個人投資家大調査」を実施中
⇒⇒「株探」では、ただいま「個人投資家大調査-2024」を実施しています。
⇒⇒アンケートにご回答いただいた方から、抽選で「QUOカード」を1名の方に10万円分、1名の方に7万円分、33名の方に1万円分を差し上げます。
⇒⇒アンケートは4月15日(月)午後6時までの予定ですが、回答数の状況で、予定より前に終了することもあります。
⇒⇒アンケートのご回答はこちらからお願いします。
株探ニュース