新興市場銘柄ダイジェスト:エネチェンジはストップ安、TORICOがストップ高
<4169> エネチェンジ 585 -100
ストップ安。23年12月期有価証券報告書の提出期限延長に関する承認申請書を関東財務局に提出すると発表している。延長前の提出期限は4月1日で、延長が承認された場合の提出期限は6月28日。3月27日に開示したEV充電事業のSPCスキームに係る会計処理に関する調査や連結範囲に含めるための決算作業、監査手続きに時間を要すると見込まれるため。また、監査法人からは同スキームとは別のEV充電事業の会計処理でも疑義の指摘を受けているという。
<7138> TORICO 1301 +300
ストップ高。テイツー<7610>と資本業務提携契約を締結したと発表している。新株発行でTORICO株30万株をテイツーに割り当てる。調達資金の約3.14億円は事業推進資金に充てる。募集後のテイツーの持株比率は19.68%で、第2位株主となる。両社の強みを共有することで新たなコミュニティ形成戦略を構築するほか、テイツーのリユース商品調達・販売ノウハウ、TORICOのIPビジネス・新刊書籍ノウハウを共有し、商品戦略などを構築する。
<5035> HOUSEI 503 +3
反発。グループ会社のHOUSEI香港が香港でWeb3.0デジタル資産分野に正式に参入すると発表している。香港の有名ギャラリーやNFT取引会社と共同で物理的な通常のアート作品とブロックチェーン上のデジタル証明書を組み合わせたアート取引を「RWAT(リアルワールドアートトークン)」として開始した。香港では初の試みで、著名な水墨画家で香港芸術家協会会長の林天興氏のアート作品を最初に取り扱う。
v<3998> すららネット 420 +10
反発。ウィザス<9696>と業務提携すると発表している。すららネットのICT教材をウィザスグループで活用することを通じ、両社のサービス・コンテンツの販路拡大と顧客の満足度向上などを図る。また、両社共同での新たな教育コンテンツ開発とサービスモデルの構築、ICT教材「すらら」の利用者・利用実績の分析を通じた教育効果の調査・研究及びエビデンス創出・可視化を目指す。
<2164> 地域新聞社 631 +100
ストップ高。24年8月期第2四半期累計(23年9月-24年2月)の営業損益を0.30億円の黒字(前年同期実績0.32億円の赤字)と発表している。コスト適正化で保守費用や業務委託費などの経費が期初見込みより縮小し、会社計画(0.09億円の黒字)を上回った。通期予想(0.16億円の黒字)については、外部企業とのアライアンスや資本政策実施等を検討しており、経費の発生が予想されることから据え置いた。
<2385> 総医研 191 +29
年初来高値。東京慈恵会医科大学に産学連携講座「疲労医学講座」を開設するとともに、学校法人慈恵大学と共同研究契約を締結すると発表している。疲労及びうつ病等に関する研究成果の社会実装が目的。講座の設置期間は4月1日から29年3月31日までの5年間。共同研究で期待される研究成果として、唾液を用いた生理的疲労を客観的に測定する疲労測定方法の提供や分子機構の分析に基づく疲労及び回復力測定方法の提供などを挙げている。
《ST》
提供:フィスコ