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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):総医研HD、ERIHD、フォーサイド

総医研HD <日足> 「株探」多機能チャートより
■総医研ホールディングス <2385>  191円  +29 円 (+17.9%) 一時ストップ高   本日終値
 総医研ホールディングス<2385>は続伸。同社は3月29日取引終了後、疲労及びうつ病などに関する研究成果の社会実装を目的として、東京慈恵会医科大学に産学連携講座「疲労医学講座」を開設するとともに、慈恵大学との間で共同研究契約を締結すると発表。これが材料視されたようだ。研究目的は、これまで東京慈恵会医科大学のウイルス学講座で近藤一博教授が行ってきた疲労、うつ病、新型コロナ後遺症、脳内炎症などに関する基礎研究を更に発展させ、同社と近藤教授の共同設立会社であるウイルス医科学研究所で取得済みのさまざまな特許を用いて、社会実装を実現させるための基盤となるプラットフォームを構築すること。研究期間はきょうから29年3月31日までの5年間となっている。

■ERIホールディングス <6083>  1,869円  +133 円 (+7.7%)  本日終値
 ERIホールディングス<6083>が急動意。新築住宅など建造物の建築確認検査や住宅性能評価などを手掛けているが足もとの業績は改善色が強い。住宅性能評価及び関連事業、ソリューション事業などが好調で収益に貢献している。同社が前週末29日取引終了後に発表した24年5月期第3四半期(23年6月~24年2月)決算は営業利益が前年同期比2%減の15億400万円と小幅減益となったが、12~2月期でみると前年同期比39%増と約4割の大幅増益をみせており、これを手掛かり材料に投資資金が攻勢をかけた。

■フォーサイド <2330>  505円  +25 円 (+5.2%)  本日終値
 フォーサイド<2330>が5連騰。東京証券取引所が3月29日の取引終了後、信用取引による新規の売り付け及び買い付けに係る委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)とする信用取引の臨時措置を4月1日売買分から解除すると発表。また、日本証券金融も1日から貸借取引自己取引分及び非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分に係る銘柄別増担保金徴収措置を解除すると発表しており、取引負担の減少で短期資金の流入が再び活発化するとの思惑から買いが流入したようだ。

■クラウディア <3607>  445円  +22 円 (+5.2%)  本日終値
 クラウディアホールディングス<3607>が大幅反発。3月29日の取引終了後に発表した第2四半期累計(23年9月~24年2月)連結決算が、売上高70億2700万円(前年同期比21.2%増)、営業利益6億9500万円(同30.2%増)、純利益6億3400万円(同19.8%増)となり、通期の利益予想を上回って着地したことが好感された。単価改善に加えて、ホールセール事業で23年11月に二条丸八を子会社化したことが寄与した。また、コンシューマー事業部門でハワイ挙式が回復したことも売上高を押し上げた。なお、24年8月期通期業績予想は、売上高125億円(前期比8.5%増)、営業利益6億円(同8.4%増)、純利益5億円(同11.0%減)の従来見通しを据え置いている。

■室町ケミカル <4885>  781円  +35 円 (+4.7%)  本日終値
 室町ケミカル<4885>が動意。環境省が3月29日に発表した2022年度の水質調査結果で、有機フッ素化合物「PFAS(ピーファス)」の一種で発がん性が指摘されている「PFOS(ピーフォス)」「PFOA(ピーフォア)」について、16都府県の河川や地下水など111地点で国の暫定指針値を超過していたことが判明した。これを受け、PFAS除去イオン交換樹脂の開発を進めている同社に思惑的な物色が向かったようだ。

■AIPF <7345>  418円  +13 円 (+3.2%)  本日終値
 アイ・パートナーズフィナンシャル<7345>が反発し、年初来高値にツラ合わせした。1日、独立系の総合保険代理店であるエフケイ(名古屋市中区)と包括的業務提携契約を締結したと発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。エフケイの顧客の資産形成・運用・保全ニーズに対し、同社のコンサルタントがワンストップで対応できるよう、AIPFのプラットフォームの活用を検討する。AIPFの連結子会社であるAIPコンサルタンツにおける保険代理店の業務推進・管理体制の強化を図るほか、エフケイが目指す上場に向けてAIPFが知見を生かし、全面的に支援する。

■すららネット <3998>  420円  +10 円 (+2.4%)  本日終値
 すららネット<3998>は反発。3月29日の取引終了後、ウィザス<9696>と業務提携すると発表しており、好材料視された。すららネットのICT教材「すらら」「すららドリル」「すらら にほんご」「Surala Ninja!」について、多種多様な顧客へサービスを提供しているウィザスグループでの活用を通じて、販路拡大と顧客の満足度の向上・LTVの最大化を図るほか、共同で新たな教育コンテンツ開発とサービスモデルの構築を図るという。なお、24年12月期業績への影響は軽微としている。

■パレモ・HD <2778>  172円  +3 円 (+1.8%)  本日終値
 パレモ・ホールディングス<2778>は反発。3月29日の取引終了後に発表した新たな中期経営計画で、最終年度である27年2月期に売上高180億円(24年2月期159億4100万円)、営業利益7億円(同3億6200万円)を目指すとしたことが好感された。アパレル事業で大都市圏を中心にレギュラー・ラージの出店を再開するほか、NOEMIEの更なる出店に注力。一方の雑貨事業では出店立地や規模に応じたMD展開による出店を継続するほか、既存店の改装投資に注力する。また、同時に発表した25年2月期連結業績予想は、売上高158億7000万円(前期比0.4%減)、営業利益4億4000万円(同21.4%増)と営業増益を見込む。

■三菱製紙 <3864>  623円  +10 円 (+1.6%)  本日終値
 三菱製紙<3864>が続伸。3月29日の取引終了後、子会社の三菱王子紙販売が保有する東京都中央区の土地及び借地権付建物を譲渡するのに伴い、25年3月期に固定資産売却益39億円を特別利益として計上すると発表しており、好材料視された。なお、引き渡し日は10月31日を予定している。

■nms <2162>  391円  +6 円 (+1.6%)  本日終値
 nms ホールディングス<2162>が4日続伸。午前10時ごろ、子会社パワーサプライテクノロジー(PST)が、ベトナムで電源製品の生産を開始すると発表しており、好材料視された。グループで電源・電源関連部品などのパワーサプライ事業を手掛けるPST社は、松阪本社(三重県松阪市)、松阪工場(松阪本社敷地内)を営業・開発拠点とし、中宝華南電子(佛山)や、グル-プ内EMS事業の機能も活用し生産を行っている。近年、顧客の生産における市場・地域の分散化や、BCP対応の観点からベトナムでの生産ニーズが高まっていることからベトナムへの生産展開を行うこととし、外部EMS企業と連携を行い日本・中国・ASEANでの機動的な生産体制を整えるとしている。

●ストップ高銘柄
 東京ボード工業 <7815>  1,586円  +300 円 (+23.3%) ストップ高   本日終値
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 ENECHANGE <4169>  585円  -100 円 (-14.6%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄


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