紀文食品 Research Memo(12):配当性向は当面20%程度を目標に徐々に引き上げていく考え
■株主還元策
1. 配当政策
紀文食品<2933>は株主に対する利益還元を経営の重要課題の1つと考えており、将来の事業展開と財務体質の強化のために必要な内部留保を確保しつつ、業績及び将来の見通しを総合的に勘案して安定した配当を継続して実施するとしている。内部留保資金については、中長期的な観点から既存事業の効率化推進や拡大及び新規の事業投資を中心に充当し、企業競争力と経営基盤の長期安定化に取り組み、企業価値の向上を図る方針である。連結配当性向については、財務体質の強化及び事業業績の拡大の進展に合わせ、当面20%程度を目標に徐々に引き上げていく考えである。これらの方針に基づき、2024年3月期の配当については、前期比1.0円増配の1株当たり17.0円(配当性向14.9%)を予定している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
《AS》
提供:フィスコ