RSテクノ Research Memo(7):財務基盤の強化進み、積み上がったキャッシュは設備投資やM&A資金等に充当
■業績動向
3. 財務状況と経営指標
RS Technologies<3445>の2023年12月期末の財務状況は、資産合計が前期末比13,111百万円増加の140,665百万円となった。主な変動要因を見ると、流動資産では現金及び預金が2,818百万円、受取手形及び売掛金が1,021百万円、在庫が1,888百万円それぞれ増加した。固定資産では、能力増強投資に伴い有形固定資産が4,041百万円増加したほか、投資有価証券が2,272百万円増加した。投資有価証券については、SGRSへの追加出資に加え、GRITEKが中国企業の株式を705百万円取得したことが増加要因となった。
負債合計は前期末比843百万円減少の25,237百万円となった。未払金やその他の流動負債が増加した一方で、有利子負債が2,762百万円、支払手形及び買掛金が1,292百万円それぞれ減少した。純資産合計は同13,954百万円増加の115,428百万円となった。親会社株主に帰属する当期純利益の計上等により利益剰余金が7,703百万円増加したほか、為替換算調整勘定が2,082百万円、非支配株主持分が4,813百万円それぞれ増加した。
経営指標は、安全性を示す自己資本比率が前期末の36.8%から39.9%と3.1ポイント上昇し、有利子負債比率が同17.5%から9.7%と7.8ポイント低下した。ネットキャッシュ(現金及び預金-有利子負債)も同5,581百万円増加の65,312百万円と過去最高水準に積み上がるなど、財務基盤の強化が一段と進んだことが窺える。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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提供:フィスコ