スカラ Research Memo(6):2024年6月期第2四半期累計業績はDX事業の落ち込みにより減収、営業損失に
■業績動向
1. 2024年6月期第2四半期累計業績の概要
スカラ<4845>の2024年6月期第2四半期累計の連結業績(継続事業ベース)は、売上収益で前年同期比10.1%減の5,694百万円、営業損失で237百万円(前年同期は136百万円の利益)、税引前損失で253百万円(同116百万円の利益)、親会社の所有者に帰属する四半期損失で246百万円(同90百万円の利益)となった。
売上収益は人材・教育事業やEC事業、インキュベーション事業で増収となったものの、主力のDX事業が前年同期比810百万円減と大きく落ち込んだことが響いて減収となった。一方、営業利益ではEC事業が唯一増益となったが、DX事業が同329百万円の減益となったほか、人材・教育事業や金融関連事業、インキュベーション事業なども新規サービス・商品の開発費用やマーケティング費用といった先行投資負担が増加したことによりそれぞれ減益(または損失拡大)となった。第2四半期累計業績の会社計画は開示していないが、DX事業については特定主要顧客向けの新規開発案件が顧客事由により中断した影響などにより、計画を下回ったものと見られる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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提供:フィスコ