話題株ピックアップ【昼刊】:あみやき、三菱重、ディスコ
■巴コーポレーション <1921> 739円 +77 円 (+11.6%) 11:30現在
巴コーポレーション<1921>が5日ぶりに急反発。700円台に乗せ、2004年9月以来、およそ19年半ぶりの高値圏に浮上した。25日の取引終了後、持ち分法適用関連会社である巴技研と泉興産の株式を追加取得し、連結子会社化すると発表した。これに伴い、2025年3月期第2四半期(7~9月)において、段階取得に関連する差益や負ののれん発生益として100億円程度の特別利益を計上する見込みとしており、ポジティブ視されたようだ。巴技研は格納庫扉開閉装置や免振デバイスなどを手掛けており、巴の鉄構建設事業とのシナジー効果の観点で連結子会社化を決めた。不動産賃貸業を手掛ける泉興産は東京都中央区のパークタワー勝どきなど、都心に多数の物件を保有。巴の不動産部門との協働体制を構築していく。
■あみやき亭 <2753> 5,520円 +460 円 (+9.1%) 11:30現在 東証プライム 上昇率トップ
25日に業績修正を発表。「今期経常を22%上方修正、配当も10円増額」が好感された。
あみやき亭 <2753> [東証P] が3月25日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。24年3月期の連結経常利益を従来予想の18.8億円→23億円(前期は7億円)に22.3%上方修正し、増益率が2.7倍→3.3倍に拡大する見通しとなった。
⇒⇒あみやき亭の詳しい業績推移表を見る
1776
■新東工業 <6339> 1,225円 +66 円 (+5.7%) 11:30現在 東証プライム 上昇率8位
新東工業<6339>は急速人気化、一時7%を超える上昇で1200円台半ばまで上値を伸ばしている。自動車向けを主力に鋳造機械を製造販売するほか、表面処理装置でも高い実績を誇る。25日取引終了後、24年3月期の最終利益の修正を発表、従来予想の42億円から64億円(前期比3%増)に大幅増額し、大幅減益予想から一転増益に転じ、同時に過去最高益更新する見通しとなった。政策保有株の一部売却に伴う特別利益を計上することが理由。一過性の増額要因とはいえ、これに伴い時価予想PERは10倍前後まで低下、PBRも0.5倍台と超割安圏にあり、水準訂正狙いの大口買いを誘導している。
■セーレン <3569> 2,726円 +93 円 (+3.5%) 11:30現在
セーレン<3569>が反発。25日の取引終了後、24年3月期の期末配当予想を23円から30円に増額修正すると発表。あわせて株主優待制度の拡充を発表しており、これらが好感されている。年間配当額は中間配当23円とあわせ、53円(前期46円)となる見込み。株主優待の拡充では現行分(毎年9月末、3月末に100株以上保有する株主に自社商品割引販売)に加え、毎年3月末に100株以上を保有する株主に対して自社商品購入に使える株主優待クーポン3000円分を贈呈する。今年3月から実施する。
■円谷フィHD <2767> 1,776円 +58 円 (+3.4%) 11:30現在
円谷フィールズホールディングス<2767>が反発している。25日の取引終了後、「NISHIJIN(西陣)」ブランドで知られる遊技機メーカーのソフィア(群馬県桐生市)の発行済み株数の51%を取得し子会社化したと発表しており、好材料視されている。ソフィアは、パチンコホール向け島設備(補給装置・設備機器)の設置・施工を行うエース電研、プラスチック成型や組み立てを担うアサヒ、電子部品・機器製造のエス・イー・エルの子会社3社を有しており、ソフィアグループとの協業は、遊技空間のイノベーションを図るうえで大きなシナジーをもたらすと判断したという。取得価額は31億6200万円。なお、24年3月期業績への影響は軽微としている。
■上新電機 <8173> 2,415円 +71 円 (+3.0%) 11:30現在
上新電機<8173>が朝安後に切り返した。26日午前11時、中期経営計画で策定した配当政策を変更したと発表。これを材料視した買いが入った。これまで配当性向の目安を30%以上としていたが、変更後は40%以上とする。24年3月期より新たな方針を適用する。
■イオン北海道 <7512> 920円 +24 円 (+2.7%) 11:30現在
イオン北海道<7512>が反発している。25日の取引終了後、集計中の24年2月期単独業績について、売上高が従来予想の3310億円から3331億円(前の期比5.0%増)へ、営業利益が88億円から103億円(同23.4%増)へ、純利益が48億円から62億円(同31.8%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、好材料視されている。特に食品部門でプライベートブランドや開発商品の積極的な販売を行ったことで、売上高が計画を上回ったことに加えて、省エネ・省人化への投資を継続実施したことも利益を上振れさせた。また、期末一括配当も12円から16円へ増額した。
■三菱重工業 <7011> 13,945円 +355 円 (+2.6%) 11:30現在
三菱重工業<7011>が8日続伸し連日の上場来高値更新となっている。複数のメディアが、26日午前の国家安全保障会議(NSC)で英国、イタリアと国際共同開発中の次期戦闘機の第三国への輸出を解禁したと報じられており、開発に参画している同社やIHI<7013>、三菱電機<6503>などが買われている。これまでは国際共同開発・生産した防衛装備の完成品を日本から輸出する際には、開発のパートナー国向けしか認めていなかった。今回、防衛装備移転三原則の運用指針を改定することで、防衛装備品・技術移転協定などを結ぶ国に絞ったうえで、第三国にも輸出できるようにしたという。
■グリーンズ <6547> 2,555円 +50 円 (+2.0%) 11:30現在
グリーンズ<6547>が強力な上昇波動を形成、連日の上場来高値更新と気を吐いている。三重県を地盤とするホテル運営会社で、宿泊特化型のコンフォートホテルを全国展開している。コロナ禍を脱却し、経済正常化に伴うレジャー需要の復活や訪日外国人客数の急増を背景に収益環境は大きく改善している。24年6月期業績はインバウンド特需や単価上昇効果などを反映して当初見通しを大幅に増額、営業利益段階で前期比27%増の47億円を見込む。ただ、上期の進捗率から依然として会社側見通しは保守的との見方もあり、市場では一段の上振れ余地を指摘する声も強い。
■じげん <3679> 624円 +9 円 (+1.5%) 11:30現在
じげん<3679>が続伸している。25日の取引終了後、24年3月期の期末一括配当予想を5円から6円50銭(前期4円)に増額修正したことが好感されている。上場10周年を記念して1円50銭の記念配当を実施する。
■東陽テクニカ <8151> 1,545円 +18 円 (+1.2%) 11:30現在
東陽テクニカ<8151>が反発している。午前10時30分ごろ、子会社ロトテスト社製ハブ結合式シャシダイナモメーターシステム「ROTOTEST Energy」2式について、米国大手自動車メーカーから受注したと発表しており、好材料視されている。今回の米国大手自動車メーカーには、23年に同製品2式を納入しており、今回の追加受注により計4式が採用されたことになる。同社では、前回の受注により同システムの性能と東陽テクの技術的サポートが高い信頼を得て、今回の受注に至ったとしている。
■ディスコ <6146> 54,910円 +510 円 (+0.9%) 11:30現在
ディスコ<6146>が大幅高、一時1910円高の5万6310円まで買われ連日の上場来高値更新と気を吐いている。きょうは半導体セクター全般買いが優勢だが、半導体製造装置の主力銘柄のなかでも足もと最高値圏を走っているのは同社株のみ。機関投資家とみられる実需買いが株価を押し上げている。半導体切断・研削・研磨など精密加工装置で世界トップシェアを誇り、売上高の9割近くを海外向けで占めるグローバル企業。生成AI市場の急拡大でAI用半導体の需要が急増し、GPU(画像処理半導体)を製造する米エヌビディア<NVDA>の業績を変貌させているが、このGPUの演算処理に際し膨大なデータを一時的に保存するメモリーが必須となっている。これを担うのがHBM(広帯域メモリー)で、同社はこのHBM向け加工装置で高水準の需要を獲得している。市場では「台湾の半導体受託生産最大手TSMC<TSM>がAI用半導体の後工程(先端パッケージ工程)の製造拠点を日本国内に設立する動きが一部で報じられており、その際に切断、ダイシング装置などで圧倒的商品競争力を有するディスコの存在が改めてクローズアップされている」(中堅証券アナリスト)という。
■サンバイオ <4592> 510円 -100 円 (-16.4%) ストップ安売り気配 11:30現在
サンバイオ<4592>がストップ安の510円水準でウリ気配となっている。3月25日に開催された厚生労働省の薬事・食品衛生審議会再生医療等製品・生物由来技術部会で、同社開発品SB623である再生医療等製品「アクーゴ脳内移植用注」が継続審議とされたことが嫌気されている。同社では、目標としていた3月承認は達成できなかったものの、審議の結果、臨床に関する論点については臨床現場に提供する意義はあると評価されたため、承認取得に向けては品質に関する論点に絞られたものと認識しているという。また今後は、当局と協議し、品質に関する追加のデータなどを提出するとしている。
■東急 <9005> 1,945円 -134.5 円 (-6.5%) 11:30現在 東証プライム 下落率2位
東急<9005>が9日ぶりに大幅反落した。25日の取引終了後、25年3月期を初年度とする3カ年の中期経営計画を公表した。最終年度となる27年3月期の営業利益を950億円(24年3月期見通しは900億円)、最終利益を700億円(同600億円)に伸ばす目標を掲げた。一方、来期となる25年3月期の営業利益目標は840億円、最終利益目標は570億円と、今期の予想を下回る水準となっており、利益の高い伸びを期待していた投資家の売りを促す要因となったようだ。工事費の高騰や金利動向が経営リスクとして顕在化するなか、事業規模の拡大だけではなく効率性や財務健全性を重視し、5.1~6.5%の範囲と算出する株主資本コストを意識した経営を進める方針。中期計画の最終年度のROE(自己資本利益率)目標は8.0%(同7.9%)とした。また、3カ年の投資計画は合計で5100億円とし、不動産開発など成長投資で2300億円、鉄道事業投資で1500億円、既存事業投資で1300億円を見込む。中期計画の期間中は配当金21円を下限とし、中長期では業績や資金状況を踏まえ配当性向30%を意識して配当を実施する方針。自己株式の取得など資本政策に関しては、機動的かつ積極的に実施するとした。
■小林製薬 <4967> 4,778円 -278 円 (-5.5%) 11:30現在 東証プライム 下落率4位
小林製薬<4967>は続落。午前10時ごろ、22日付で開示した「紅麹関連製品の使用中止のお願いと自主回収のお知らせ」の第3報を発表。機能性表示食品「紅麹コレステヘルプ」を摂取した人に健康被害が確認された問題に関し、製品と死亡の因果関係が疑われる事象を1件把握したことを明らかにした。同社株はこの問題を巡って前日25日にストップ安と急落しており、その反動できょうは朝方プラス圏で推移する場面もあったが、発表を受けてマイナス圏に転じた。
■ネットスターズ <5590> 1,450円 +300 円 (+26.1%) ストップ高 11:30現在
ネットスターズ<5590>がストップ高。上場来高値を更新した。25日の取引終了後、三井住友フィナンシャルグループ<8316>傘下の三井住友カードが提供する決済端末において、コード決済ゲートウェイに採用されたと発表。今後の収益への好影響を見込んだ買いが入ったようだ。クレジットカードをはじめ電子マネー・QRコード・バーコードの読み取りなどの対応が可能な決済端末「stera terminal unit」「stera terminal mobile」のコード決済において、マルチキャッシュレス決済ソリューション「StarPay」を持つネットスタズが安定したシステム基盤で支える。ネットスタズは三井住友カードの決済端末におけるプロセシング業務も担い、コード決済加盟店を共同で獲得していく。
■双信電機 <6938> 391円 +80 円 (+25.7%) ストップ高買い気配 11:30現在
双信電機<6938>がストップ高買い気配。25日の取引終了後、釜屋電機(神奈川県大和市)が双信電機に対し、非公開化を目的に株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。買い付け価格は1株480円で、双信電機の株価はこれにサヤ寄せする格好となっている。買い付け予定数の下限は202万7024株で、上限は設定しない。買付期間は26日から5月9日まで。TOB成立後、所定の手続きを経て、双信電機は上場廃止となる見込み。釜屋電機は台湾法人で電子部品メーカーの華新科技(ウォルシン・テクノロジー)の子会社。華新科技はグループの経営資源を柔軟に相互活用する体制を整える方針。双信電機は釜屋電機によるTOBに賛同の意見を表明し、株主に応募を推奨した。東京証券取引所は25日、双信電機を監理銘柄(確認中)に指定した。
●ストップ高銘柄
エスポア <3260> 2,897円 +500 円 (+20.9%) ストップ高 11:30現在
など、3銘柄
●ストップ安銘柄
コレック <6578> 512円 -100 円 (-16.3%) ストップ安売り気配 11:30現在
など、2銘柄
株探ニュース
巴コーポレーション<1921>が5日ぶりに急反発。700円台に乗せ、2004年9月以来、およそ19年半ぶりの高値圏に浮上した。25日の取引終了後、持ち分法適用関連会社である巴技研と泉興産の株式を追加取得し、連結子会社化すると発表した。これに伴い、2025年3月期第2四半期(7~9月)において、段階取得に関連する差益や負ののれん発生益として100億円程度の特別利益を計上する見込みとしており、ポジティブ視されたようだ。巴技研は格納庫扉開閉装置や免振デバイスなどを手掛けており、巴の鉄構建設事業とのシナジー効果の観点で連結子会社化を決めた。不動産賃貸業を手掛ける泉興産は東京都中央区のパークタワー勝どきなど、都心に多数の物件を保有。巴の不動産部門との協働体制を構築していく。
■あみやき亭 <2753> 5,520円 +460 円 (+9.1%) 11:30現在 東証プライム 上昇率トップ
25日に業績修正を発表。「今期経常を22%上方修正、配当も10円増額」が好感された。
あみやき亭 <2753> [東証P] が3月25日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。24年3月期の連結経常利益を従来予想の18.8億円→23億円(前期は7億円)に22.3%上方修正し、増益率が2.7倍→3.3倍に拡大する見通しとなった。
⇒⇒あみやき亭の詳しい業績推移表を見る
1776
■新東工業 <6339> 1,225円 +66 円 (+5.7%) 11:30現在 東証プライム 上昇率8位
新東工業<6339>は急速人気化、一時7%を超える上昇で1200円台半ばまで上値を伸ばしている。自動車向けを主力に鋳造機械を製造販売するほか、表面処理装置でも高い実績を誇る。25日取引終了後、24年3月期の最終利益の修正を発表、従来予想の42億円から64億円(前期比3%増)に大幅増額し、大幅減益予想から一転増益に転じ、同時に過去最高益更新する見通しとなった。政策保有株の一部売却に伴う特別利益を計上することが理由。一過性の増額要因とはいえ、これに伴い時価予想PERは10倍前後まで低下、PBRも0.5倍台と超割安圏にあり、水準訂正狙いの大口買いを誘導している。
■セーレン <3569> 2,726円 +93 円 (+3.5%) 11:30現在
セーレン<3569>が反発。25日の取引終了後、24年3月期の期末配当予想を23円から30円に増額修正すると発表。あわせて株主優待制度の拡充を発表しており、これらが好感されている。年間配当額は中間配当23円とあわせ、53円(前期46円)となる見込み。株主優待の拡充では現行分(毎年9月末、3月末に100株以上保有する株主に自社商品割引販売)に加え、毎年3月末に100株以上を保有する株主に対して自社商品購入に使える株主優待クーポン3000円分を贈呈する。今年3月から実施する。
■円谷フィHD <2767> 1,776円 +58 円 (+3.4%) 11:30現在
円谷フィールズホールディングス<2767>が反発している。25日の取引終了後、「NISHIJIN(西陣)」ブランドで知られる遊技機メーカーのソフィア(群馬県桐生市)の発行済み株数の51%を取得し子会社化したと発表しており、好材料視されている。ソフィアは、パチンコホール向け島設備(補給装置・設備機器)の設置・施工を行うエース電研、プラスチック成型や組み立てを担うアサヒ、電子部品・機器製造のエス・イー・エルの子会社3社を有しており、ソフィアグループとの協業は、遊技空間のイノベーションを図るうえで大きなシナジーをもたらすと判断したという。取得価額は31億6200万円。なお、24年3月期業績への影響は軽微としている。
■上新電機 <8173> 2,415円 +71 円 (+3.0%) 11:30現在
上新電機<8173>が朝安後に切り返した。26日午前11時、中期経営計画で策定した配当政策を変更したと発表。これを材料視した買いが入った。これまで配当性向の目安を30%以上としていたが、変更後は40%以上とする。24年3月期より新たな方針を適用する。
■イオン北海道 <7512> 920円 +24 円 (+2.7%) 11:30現在
イオン北海道<7512>が反発している。25日の取引終了後、集計中の24年2月期単独業績について、売上高が従来予想の3310億円から3331億円(前の期比5.0%増)へ、営業利益が88億円から103億円(同23.4%増)へ、純利益が48億円から62億円(同31.8%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、好材料視されている。特に食品部門でプライベートブランドや開発商品の積極的な販売を行ったことで、売上高が計画を上回ったことに加えて、省エネ・省人化への投資を継続実施したことも利益を上振れさせた。また、期末一括配当も12円から16円へ増額した。
■三菱重工業 <7011> 13,945円 +355 円 (+2.6%) 11:30現在
三菱重工業<7011>が8日続伸し連日の上場来高値更新となっている。複数のメディアが、26日午前の国家安全保障会議(NSC)で英国、イタリアと国際共同開発中の次期戦闘機の第三国への輸出を解禁したと報じられており、開発に参画している同社やIHI<7013>、三菱電機<6503>などが買われている。これまでは国際共同開発・生産した防衛装備の完成品を日本から輸出する際には、開発のパートナー国向けしか認めていなかった。今回、防衛装備移転三原則の運用指針を改定することで、防衛装備品・技術移転協定などを結ぶ国に絞ったうえで、第三国にも輸出できるようにしたという。
■グリーンズ <6547> 2,555円 +50 円 (+2.0%) 11:30現在
グリーンズ<6547>が強力な上昇波動を形成、連日の上場来高値更新と気を吐いている。三重県を地盤とするホテル運営会社で、宿泊特化型のコンフォートホテルを全国展開している。コロナ禍を脱却し、経済正常化に伴うレジャー需要の復活や訪日外国人客数の急増を背景に収益環境は大きく改善している。24年6月期業績はインバウンド特需や単価上昇効果などを反映して当初見通しを大幅に増額、営業利益段階で前期比27%増の47億円を見込む。ただ、上期の進捗率から依然として会社側見通しは保守的との見方もあり、市場では一段の上振れ余地を指摘する声も強い。
■じげん <3679> 624円 +9 円 (+1.5%) 11:30現在
じげん<3679>が続伸している。25日の取引終了後、24年3月期の期末一括配当予想を5円から6円50銭(前期4円)に増額修正したことが好感されている。上場10周年を記念して1円50銭の記念配当を実施する。
■東陽テクニカ <8151> 1,545円 +18 円 (+1.2%) 11:30現在
東陽テクニカ<8151>が反発している。午前10時30分ごろ、子会社ロトテスト社製ハブ結合式シャシダイナモメーターシステム「ROTOTEST Energy」2式について、米国大手自動車メーカーから受注したと発表しており、好材料視されている。今回の米国大手自動車メーカーには、23年に同製品2式を納入しており、今回の追加受注により計4式が採用されたことになる。同社では、前回の受注により同システムの性能と東陽テクの技術的サポートが高い信頼を得て、今回の受注に至ったとしている。
■ディスコ <6146> 54,910円 +510 円 (+0.9%) 11:30現在
ディスコ<6146>が大幅高、一時1910円高の5万6310円まで買われ連日の上場来高値更新と気を吐いている。きょうは半導体セクター全般買いが優勢だが、半導体製造装置の主力銘柄のなかでも足もと最高値圏を走っているのは同社株のみ。機関投資家とみられる実需買いが株価を押し上げている。半導体切断・研削・研磨など精密加工装置で世界トップシェアを誇り、売上高の9割近くを海外向けで占めるグローバル企業。生成AI市場の急拡大でAI用半導体の需要が急増し、GPU(画像処理半導体)を製造する米エヌビディア<NVDA>の業績を変貌させているが、このGPUの演算処理に際し膨大なデータを一時的に保存するメモリーが必須となっている。これを担うのがHBM(広帯域メモリー)で、同社はこのHBM向け加工装置で高水準の需要を獲得している。市場では「台湾の半導体受託生産最大手TSMC<TSM>がAI用半導体の後工程(先端パッケージ工程)の製造拠点を日本国内に設立する動きが一部で報じられており、その際に切断、ダイシング装置などで圧倒的商品競争力を有するディスコの存在が改めてクローズアップされている」(中堅証券アナリスト)という。
■サンバイオ <4592> 510円 -100 円 (-16.4%) ストップ安売り気配 11:30現在
サンバイオ<4592>がストップ安の510円水準でウリ気配となっている。3月25日に開催された厚生労働省の薬事・食品衛生審議会再生医療等製品・生物由来技術部会で、同社開発品SB623である再生医療等製品「アクーゴ脳内移植用注」が継続審議とされたことが嫌気されている。同社では、目標としていた3月承認は達成できなかったものの、審議の結果、臨床に関する論点については臨床現場に提供する意義はあると評価されたため、承認取得に向けては品質に関する論点に絞られたものと認識しているという。また今後は、当局と協議し、品質に関する追加のデータなどを提出するとしている。
■東急 <9005> 1,945円 -134.5 円 (-6.5%) 11:30現在 東証プライム 下落率2位
東急<9005>が9日ぶりに大幅反落した。25日の取引終了後、25年3月期を初年度とする3カ年の中期経営計画を公表した。最終年度となる27年3月期の営業利益を950億円(24年3月期見通しは900億円)、最終利益を700億円(同600億円)に伸ばす目標を掲げた。一方、来期となる25年3月期の営業利益目標は840億円、最終利益目標は570億円と、今期の予想を下回る水準となっており、利益の高い伸びを期待していた投資家の売りを促す要因となったようだ。工事費の高騰や金利動向が経営リスクとして顕在化するなか、事業規模の拡大だけではなく効率性や財務健全性を重視し、5.1~6.5%の範囲と算出する株主資本コストを意識した経営を進める方針。中期計画の最終年度のROE(自己資本利益率)目標は8.0%(同7.9%)とした。また、3カ年の投資計画は合計で5100億円とし、不動産開発など成長投資で2300億円、鉄道事業投資で1500億円、既存事業投資で1300億円を見込む。中期計画の期間中は配当金21円を下限とし、中長期では業績や資金状況を踏まえ配当性向30%を意識して配当を実施する方針。自己株式の取得など資本政策に関しては、機動的かつ積極的に実施するとした。
■小林製薬 <4967> 4,778円 -278 円 (-5.5%) 11:30現在 東証プライム 下落率4位
小林製薬<4967>は続落。午前10時ごろ、22日付で開示した「紅麹関連製品の使用中止のお願いと自主回収のお知らせ」の第3報を発表。機能性表示食品「紅麹コレステヘルプ」を摂取した人に健康被害が確認された問題に関し、製品と死亡の因果関係が疑われる事象を1件把握したことを明らかにした。同社株はこの問題を巡って前日25日にストップ安と急落しており、その反動できょうは朝方プラス圏で推移する場面もあったが、発表を受けてマイナス圏に転じた。
■ネットスターズ <5590> 1,450円 +300 円 (+26.1%) ストップ高 11:30現在
ネットスターズ<5590>がストップ高。上場来高値を更新した。25日の取引終了後、三井住友フィナンシャルグループ<8316>傘下の三井住友カードが提供する決済端末において、コード決済ゲートウェイに採用されたと発表。今後の収益への好影響を見込んだ買いが入ったようだ。クレジットカードをはじめ電子マネー・QRコード・バーコードの読み取りなどの対応が可能な決済端末「stera terminal unit」「stera terminal mobile」のコード決済において、マルチキャッシュレス決済ソリューション「StarPay」を持つネットスタズが安定したシステム基盤で支える。ネットスタズは三井住友カードの決済端末におけるプロセシング業務も担い、コード決済加盟店を共同で獲得していく。
■双信電機 <6938> 391円 +80 円 (+25.7%) ストップ高買い気配 11:30現在
双信電機<6938>がストップ高買い気配。25日の取引終了後、釜屋電機(神奈川県大和市)が双信電機に対し、非公開化を目的に株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。買い付け価格は1株480円で、双信電機の株価はこれにサヤ寄せする格好となっている。買い付け予定数の下限は202万7024株で、上限は設定しない。買付期間は26日から5月9日まで。TOB成立後、所定の手続きを経て、双信電機は上場廃止となる見込み。釜屋電機は台湾法人で電子部品メーカーの華新科技(ウォルシン・テクノロジー)の子会社。華新科技はグループの経営資源を柔軟に相互活用する体制を整える方針。双信電機は釜屋電機によるTOBに賛同の意見を表明し、株主に応募を推奨した。東京証券取引所は25日、双信電機を監理銘柄(確認中)に指定した。
●ストップ高銘柄
エスポア <3260> 2,897円 +500 円 (+20.9%) ストップ高 11:30現在
など、3銘柄
●ストップ安銘柄
コレック <6578> 512円 -100 円 (-16.3%) ストップ安売り気配 11:30現在
など、2銘柄
株探ニュース