キューブ Research Memo(8):グローバル戦略では、特に東アジア・ASEAN地域に注力
■キューブ<7112>の今後の見通し
3. 経営方針
2024年12月期の経営方針は前期と大きく変わらず、「ブランディング」「グローバル戦略」「コラボレーション」の強化を掲げている。
(1) ブランディング
Web・SNSを中心としたターゲットマーケティングを継続する。アジア・ASEAN向けには、現地におけるKOL やインフルエンサー活用などを通じブランド認知度向上を図っていく。直近の店舗展開については、2023年4月にグローバル旗艦店として青山店を、同年10月には「CODE」コレクション単独旗艦店として「MARK&LONA CODE松坂屋名古屋店」を開店した。2024年12月期は、銀座シックス店のリニューアル(大型化)などが予定されており、ブランディングを一段と強化する。
(2) グローバル戦略
OMOストアの展開などを通じ、台湾を皮切りにインドネシア、南米、シンガポール、マレーシア、UAEといった新規国を開拓し、受注を担う。2024年12月期は台湾、インドネシア、ベトナム、韓国といったアジア・ASEAN地域に注力する。欧州についてはイタリア、フランスなどの高級ブティックやセレクトショップを引き続き開拓する。米国については、高級ゴルフ場などを中心とした卸先の開拓と、POP UPやOMOストアの新規出店開発を進める。このほかにも、超境ECやSNSを通じたデジタルマーケティング配信による売上の拡大とインバウンドの誘致を継続している。
(3) コラボレーション
同社はクリエイティブを軸にグローバルに活躍する企業やブランドと持続可能なコラボレーションを行っている。日韓共同開発を行った「MARK&LONA」初のサンケアプロダクトの展開や、環境に配慮したサステナブルなアイウェアコレクション、トラベルをコンセプトにしたラゲッジコレクションとアパレルを展開し、新ジャンルに向けたパワーコンテンツも強化する計画だ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
《SI》
提供:フィスコ