キューブ Research Memo(6):手元の現金及び預金は豊富。自己資本比率は85.7%
■業績動向
3. 財務状況
キューブ<7112>の2023年12月期末の資産合計は4,507百万円(前期末比111百万円減)となった。このうち、流動資産は3,719百万円(同359百万円減)となったが、主に現金及び預金の減少427百万円、受取手形及び売掛金の減少2百万円、棚卸資産(商品)の増加65百万円などによる。固定資産は788百万円(同248百万円増)となったが、主に新店舗の内装など建物付属設備の増加による有形固定資産の増加184百万円などによる。売上規模(年間約50億円前後)に比べて手元の現金及び預金(28億円)は豊富である。
負債の部では、流動負債は530百万円(前期末比349百万円減)となったが、主に買掛金・契約負債の増加157百万円、未払金の減少238百万円、未払法人税等の減少311百万円などによる。固定負債は115百万円(同47百万円増)となった。この結果、負債合計は646百万円(同301百万円減)となった。
純資産合計は、当期純利益の計上などによる利益剰余金の増加190百万円などにより3,861百万円(前期末比190百万円増)となった。この結果、2023年12月期末の自己資本比率は85.7%(前期末は79.5%)となった。
4. キャッシュ・フローの状況
2023年12月期の営業活動によるキャッシュ・フローは177百万円の支出となったが、主な収入は税引前当期純利益の計上292百万円、減価償却費68百万円、契約負債の増加189百万円などで、主な支出は商品の増加65百万円、仕入債務の減少32百万円、その他負債の減少239百万円などであった。投資活動によるキャッシュ・フローは250百万円の支出となったが、主な支出は青山店の開店に伴う有形固定資産の取得195百万円、敷金の差入れ39百万円などであった。財務活動による資金の流入出はなかった。
この結果、期中に現金及び現金同等物は427百万円減少し、現金及び現金同等物の期末残高は2,355百万円となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
《SI》
提供:フィスコ