JIGーSAW Research Memo(8):指数関数的成長に向けた先行投資を継続
■成長戦略
2. 成長を支える投資
こうした指数関数的成長を達成するため、JIG-SAW<3914>は、先行投資を継続する考えである。今後数10倍に膨れ上がるといわれるIoTデータの自動制御に向けた研究開発とシステム投資を推進しており、データハンドリングの効率化とコストダウンを促進する新自動制御システム「Orchestra」の初期システムをローンチする計画である。また、IoTデータコントロールセンター設置等に向けた投資も進める計画で、海外でのオペレーション体制を拡充するとともに、BCP拠点としても活用していく考えである。IoTエンジンの研究開発及びハードウエアバンドル・ライセンスビジネスの開発に向けた投資を進めており、足元で複数社の「NEQTO」内蔵ハードウエアが完成した状況のようだ。セキュリティSaaS モデルの研究開発投資も推進しており、様々なテスト利用・検証を経たのち正式にローンチする予定である。継続中の建機等の自動運転への研究開発投資については、2024年内にソフトウエア搭載建機の商用化を予定している。この自動運転プロジェクトは、多くの実証実験に対して多方面から高い評価を受けており、主要ゼネコンの大半が同プロジェクトに参画する状況となっている。
多角的な視点から資本参加や資本提携、M&Aも積極的に推進しており、プロジェクト関連では、製造業の未来に貢献するIIoTプラットフォームを提供するLitmus Automation Inc.等への投資を行っている。なお、同社の着実なキャッシュ・フロー創出と強固な財務体質を背景に、上場を目指すベンチャー系パートナー企業に対するアーリーステージ投資も行い、上場などにより評価が大きく上昇したところで売却することもあるようだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
《SI》
提供:フィスコ