JIGーSAW Research Memo(6):独自の基盤コア技術とそのビジネス化に強み
■会社概要
4. 同社の強み
JIG-SAW<3914>の強みは、独自の基盤コア技術とそのビジネス化にある。ソフトウエアの基盤コア技術は、国内企業唯一の商用Linux-OSのカーネル開発とディストリビューション、通信キャリア標準通信モジュール開発などの通信制御技術、モデム・信号制御技術をベースにした再生医療のための色信号制御技術、ヒトとマシンの一体化を実現するHA技術及びオーグメント・デバイス拡張技術、自動運転・自動操縦ソフトウエアのスクラッチ開発と各種既存産業機器への応用技術及びCPU(MCU)へのアルゴリズム・ソフトウエアの組み込み技術などである。特にソフトウエア・モジュール組み込みにおいては、キャリア並みの豊富な通信モジュール開発実績など多彩な経験と技術を有しており、IoTエンジン「NEQTO」の主要技術は、国内外で特許を取得している。このように、あらゆるソフトウエア・モジュールのデバイスへの組み込みが可能である点、革新的な軽量モジュールやエッジアルゴリズム開発能力を有している点は注目に値する。
ハードウエアの基盤コア技術も同社の強みであり、主な技術としては、IoT領域における通信制御・クラウド制御用の基盤回路設計技術、周波数制御(センサー制御)をベースにしたハードウエア組み込み技術及びスタンドアロン機器・装置のIoT化のための通信モジュールを含めた回路設計技術などが挙げられる。また、年間数十億件に上るインシデント対応や自動化技術基盤による自動制御、日本国内と北米を軸にしたグローバルデュアルオペレーション、数千サービス・数万台のサーバというクラウドシステム環境における膨大な監視・運用――といった実績も同社の強みといえる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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提供:フィスコ