今日の為替市場ポイント:米国の早期利下げ観測後退でドルは下げ渋る可能性
12日のドル・円は、東京市場では146円62銭から147円60銭まで反発。欧米市場では148円12銭まで買われた後、147円07銭まで反落し、147円65銭で取引終了。本日13日のドル・円は主に147円台で推移か。米国の早期利下げ観測は後退し、ドルは下げ渋る可能性がある。
米労働省が3月12日発表した2月消費者物価指数(CPI)は、前年同月比+3.2%、同コアCPIは+3.8%と市場予想を上回った。コアCPIの上昇率は1月実績を下回ったが、市場参加者の間からは「米国のインフレ率がすみやかに下落することは期待できない」との声が聞かれている。2月CPIの結果を受けて金融市場では6月の米利下げ確率が低下。利下げは年内2回にとどまるとの見方が増えているようだ。来週開催の連邦公開市場委員会(FOMC)で発表される金融・経済の予測で2024年の政策金利見通しは変更される可能性がありそうだ。
《CS》
提供:フィスコ