<注目銘柄>=ミマキエンジ、アパレル向け新製品好調
ミマキエンジニアリング<6638>は直近の株価上昇で4ケタ台を回復したが、PER9倍台の時価水準はなおも割安感が目立つ。
同社は、広告・看板向け大型プリンターの世界大手。2月14日に発表した24年3月期第3四半期累計決算は、営業利益が39億4600万円(前年同期比26.2%増)と大幅増益で着地。10~12月期も同30.1%増だった。前年欧米で好調だった工業製品向けや広告看板向けは本体販売が苦戦したものの、アパレル向けが新製品「TxF150」の貢献もあって好調に推移。FA事業も上期の減収から増収に転じた。部材の値上がりを受けた価格転嫁も進み、売上総利益率も改善した。
特に注目したいのが「TxF150」のヒットだ。同製品はアパレル印刷用途に向けた同社初のDTF(ダイレクト・トゥ・フィルム)のプリンターで、フィルムにプリントすることにより素材を選ばない特性があり、かつこれまでのDTFプリンターの課題だった「インク吐出不良」や「白インクの詰まり」を解決した画期的な製品。先進国でのオンデマンド需要などを喚起することとなり、売り上げを伸ばしている。
第4四半期も「TxF150」の好調が期待できるほか、工業製品向けや広告看板向けの新製品立ち上げに伴う寄与が期待できる。会社側では通期営業利益は48億4000万円(前期比14.1%増)の従来予想を据え置いたが、調査機関のなかには24年3月期営業利益60億円強、25年3月期同80億円程度を見込むところもある。(仁)
出所:MINKABU PRESS
同社は、広告・看板向け大型プリンターの世界大手。2月14日に発表した24年3月期第3四半期累計決算は、営業利益が39億4600万円(前年同期比26.2%増)と大幅増益で着地。10~12月期も同30.1%増だった。前年欧米で好調だった工業製品向けや広告看板向けは本体販売が苦戦したものの、アパレル向けが新製品「TxF150」の貢献もあって好調に推移。FA事業も上期の減収から増収に転じた。部材の値上がりを受けた価格転嫁も進み、売上総利益率も改善した。
特に注目したいのが「TxF150」のヒットだ。同製品はアパレル印刷用途に向けた同社初のDTF(ダイレクト・トゥ・フィルム)のプリンターで、フィルムにプリントすることにより素材を選ばない特性があり、かつこれまでのDTFプリンターの課題だった「インク吐出不良」や「白インクの詰まり」を解決した画期的な製品。先進国でのオンデマンド需要などを喚起することとなり、売り上げを伸ばしている。
第4四半期も「TxF150」の好調が期待できるほか、工業製品向けや広告看板向けの新製品立ち上げに伴う寄与が期待できる。会社側では通期営業利益は48億4000万円(前期比14.1%増)の従来予想を据え置いたが、調査機関のなかには24年3月期営業利益60億円強、25年3月期同80億円程度を見込むところもある。(仁)
出所:MINKABU PRESS