野村マイクロが上値指向鮮明で上場来高値に肉薄、半導体関連物色の第2陣で注目
野村マイクロ・サイエンス<6254>が続伸、一時990円高の1万6580円まで駆け上がり、上場来高値1万6660円に肉薄する場面があった。最高純度の水を提供する超純水装置の大手であり、半導体業界向けで高い実績を誇る。半導体王国の韓国と台湾など東アジア地域を戦略の中軸とし、特に韓国サムスン電子向けで高水準の受注を獲得している。世界的な半導体設備投資需要の拡大で同社の収益環境もかつてない追い風を享受しており、24年3月期営業利益は前期比47%増の96億5000万円予想と連続での大幅最高益更新見通しにある。東京エレクトロン<8035>やアドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>といった日経225採用の主力銘柄が強調展開にあるが、同社のような中小型株にも海外投資家の実需買いが流入している。3月末の株主を対象に1株を4株にする株式分割を発表しており、この権利取り狙いの買いも株価の先高期待につながっている。一方、株式需給面では外資系証券を経由した貸株調達による空売りも急増しており、足もとでその買い戻しを誘発しているもようだ。
出所:MINKABU PRESS
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