23年10-12月期【利益倍増】企業はこれだ!〔第2弾〕 33社選出 <成長株特集>
18日に配信した時価総額1500億円以上の銘柄を対象とした「23年10-12月期【利益倍増】企業はこれだ!〔第1弾〕 33社選出」に続き、時価総額1500億円未満の銘柄を対象とする「第2弾」をお届けします。
本特集では、第1弾を配信した18日時点の時価総額が700億円以上1500億円未満の銘柄(銀行を除く)を対象に、直近3ヵ月実績である23年10-12月期(第3四半期)に経常利益が前年同期と比べて2倍超の大幅増益を達成した33社をリストアップし、増益率の大きい順に並べた。なお、下表では四半期ベースの「増益連続期数」、4-12月期経常利益の通期計画に対する進捗割合を表す「対通期進捗率」も併せて記した。
増益率トップとなったのは、中大型のバラ積み船を主力とする造船会社の名村造船所 <7014> [東証S]。23年10-12月期(第3四半期)の経常利益は前年同期の1.4億円から46.2億円に急拡大して着地。手持ちの新造船建造工事が順調に進捗したことに加え、船価の改善や原価削減、円安効果も収益拡大につながった。また、艦艇や巡視船などの修繕工事も好調だった。
3位に入った自動車シート大手のタチエス <7239> [東証P]は、半導体不足の緩和を受けて自動車メーカーが増産に向かう中、日本や中南米を中心にシートの販売が大きく回復し、10-12月期は売上高786億円(前年同期比21.0%増)、経常利益27.3億円(同14.8倍)と業績高変化を遂げた。
6位のモスフードサービス <8153> [東証P]は、既存店の客数は前年同期を下回ったものの、期間限定商品の投入などで客単価は上昇基調が続いた。また、粗利益の改善や販管費の抑制を徹底したことも奏功し、10-12月期の経常利益は前年同期比6.9倍の12.6億円と3四半期連続の大幅増益を達成した。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の28億円→39億円に大幅上方修正している。
続く7位にリスト入りした三井E&S <7003> [東証P]の10-12月期は、IHI <7013> [東証P]から大型船舶エンジン事業を買収して新設した三井E&S DUの業績が加わったうえ、舶用エンジンの引き渡しも好調に推移し、舶用推進システム事業の収益が大きく伸びた。また、建設機械用エンジンの受注増加などに加え、持ち分法投資利益が膨らんだことも利益を押し上げた。併せて、減益予想だった通期の経常利益を一転して増益見通しに大幅上方修正した。また、22日は米政権による港湾サイバー対策支援を踏まえて子会社が米国でのクレーン生産を再開すると伝わるとストップ高に買われ、18年11月以来の高値圏に急浮上している。
選出リストには、タチエスを筆頭に自動車関連企業が目立つ。ホンダ系自動車部品メーカーの武蔵精密工業 <7220> [東証P]、ジーテクト <5970> [東証P]、エフ・シー・シー <7296> [東証P]、トヨタ系自動車部品メーカーのフタバ産業 <7241> [東証P]、エンジン部品シリンダライナーで世界シェアトップのTPR <6463> [東証P]、自動車用防振ゴム世界大手の住友理工 <5191> [東証P]のほか、車載向けプリント基板が好調だったメイコー <6787> [東証P]などがリスト入りしている。
このほか、配当利回りが3.5%を超えている、東洋紡 <3101> [東証P]、ウェルネオシュガー <2117> [東証P]、ゴールドクレスト <8871> [東証S]、芝浦機械 <6104> [東証P]は足もとの業績が好調な高配当株として注目したい。
┌ 経常利益 ┐ 増益 対通期 予想
コード 銘柄名 増益率 10-12月期 連続期数 進捗率 PER
<7014> 名村造 3132 4622 2 91.2 10.1
<9519> レノバ 1484 3579 2 - 11.1 *
<7239> タチエス 1379 2737 1 70.9 86.9
<5703> 日軽金HD 817 6641 2 83.3 14.2
<3101> 東洋紡 642 1357 1 47.9 96.9
<8153> モスフード 589 1260 3 98.1 45.1
<7003> 三井E&S 460 5782 2 73.1 8.9
<8595> ジャフコG 444 2525 1 - -
<8616> 東海東京 435 3211 4 - -
<9551> メタウォータ 430 2602 1 3.4 15.3
<6787> メイコー 367 3019 2 84.3 13.6
<7220> 武蔵精密 319 4081 2 74.2 12.8
<2117> ウェルネオS 291 2436 3 97.6 15.1 *
<6455> モリタHD 250 1402 3 40.1 13.2
<7864> フジシール 229 3148 4 74.1 12.7
<8871> ゴールドクレ 173 986 1 27.1 24.7
<4628> エスケー化研 169 2940 3 112 13.0
<1885> 東亜建 164 5664 1 85.0 9.9
<5970> ジーテクト 163 5431 1 82.9 8.1
<1946> トーエネク 161 2493 3 84.8 12.2
<8160> 木曽路 158 1508 1 55.8 58.8
<6727> ワコム 157 1666 2 99.3 19.1
<9229> サンウェルズ 132 823 4 73.4 44.7
<7241> フタバ 130 6082 2 86.7 8.0
<4559> ゼリア新薬 122 3949 1 105 13.5
<6104> 芝浦機 122 1548 4 73.0 4.7
<8022> ミズノ 121 4493 4 86.0 11.2
<4617> 中国塗 119 4218 2 87.5 12.5
<7296> FCC 119 5756 4 86.7 9.6 *
<1980> ダイダン 116 3287 1 73.2 11.2
<6463> TPR 112 4321 4 77.6 10.6
<9887> 松屋フーズ 108 2679 2 91.3 35.6
<5191> 住友理工 103 11239 2 82.4 8.3 *
※経常利益の単位は百万円。増益率は前年同期に比べた増加率、単位は%。「*」は国際会計基準、米国会計基準を採用する銘柄。今期最終赤字を見込む企業は除いた。
※増益連続期数は四半期ベースの連続回数、同一会計基準内が対象。対通期進捗率は経常利益の通期計画に対する4-12月期の進捗割合、単位は%。黒字転換、赤字縮小は増益に含めません。
株探ニュース
本特集では、第1弾を配信した18日時点の時価総額が700億円以上1500億円未満の銘柄(銀行を除く)を対象に、直近3ヵ月実績である23年10-12月期(第3四半期)に経常利益が前年同期と比べて2倍超の大幅増益を達成した33社をリストアップし、増益率の大きい順に並べた。なお、下表では四半期ベースの「増益連続期数」、4-12月期経常利益の通期計画に対する進捗割合を表す「対通期進捗率」も併せて記した。
増益率トップとなったのは、中大型のバラ積み船を主力とする造船会社の名村造船所 <7014> [東証S]。23年10-12月期(第3四半期)の経常利益は前年同期の1.4億円から46.2億円に急拡大して着地。手持ちの新造船建造工事が順調に進捗したことに加え、船価の改善や原価削減、円安効果も収益拡大につながった。また、艦艇や巡視船などの修繕工事も好調だった。
3位に入った自動車シート大手のタチエス <7239> [東証P]は、半導体不足の緩和を受けて自動車メーカーが増産に向かう中、日本や中南米を中心にシートの販売が大きく回復し、10-12月期は売上高786億円(前年同期比21.0%増)、経常利益27.3億円(同14.8倍)と業績高変化を遂げた。
6位のモスフードサービス <8153> [東証P]は、既存店の客数は前年同期を下回ったものの、期間限定商品の投入などで客単価は上昇基調が続いた。また、粗利益の改善や販管費の抑制を徹底したことも奏功し、10-12月期の経常利益は前年同期比6.9倍の12.6億円と3四半期連続の大幅増益を達成した。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の28億円→39億円に大幅上方修正している。
続く7位にリスト入りした三井E&S <7003> [東証P]の10-12月期は、IHI <7013> [東証P]から大型船舶エンジン事業を買収して新設した三井E&S DUの業績が加わったうえ、舶用エンジンの引き渡しも好調に推移し、舶用推進システム事業の収益が大きく伸びた。また、建設機械用エンジンの受注増加などに加え、持ち分法投資利益が膨らんだことも利益を押し上げた。併せて、減益予想だった通期の経常利益を一転して増益見通しに大幅上方修正した。また、22日は米政権による港湾サイバー対策支援を踏まえて子会社が米国でのクレーン生産を再開すると伝わるとストップ高に買われ、18年11月以来の高値圏に急浮上している。
選出リストには、タチエスを筆頭に自動車関連企業が目立つ。ホンダ系自動車部品メーカーの武蔵精密工業 <7220> [東証P]、ジーテクト <5970> [東証P]、エフ・シー・シー <7296> [東証P]、トヨタ系自動車部品メーカーのフタバ産業 <7241> [東証P]、エンジン部品シリンダライナーで世界シェアトップのTPR <6463> [東証P]、自動車用防振ゴム世界大手の住友理工 <5191> [東証P]のほか、車載向けプリント基板が好調だったメイコー <6787> [東証P]などがリスト入りしている。
このほか、配当利回りが3.5%を超えている、東洋紡 <3101> [東証P]、ウェルネオシュガー <2117> [東証P]、ゴールドクレスト <8871> [東証S]、芝浦機械 <6104> [東証P]は足もとの業績が好調な高配当株として注目したい。
┌ 経常利益 ┐ 増益 対通期 予想
コード 銘柄名 増益率 10-12月期 連続期数 進捗率 PER
<7014> 名村造 3132 4622 2 91.2 10.1
<9519> レノバ 1484 3579 2 - 11.1 *
<7239> タチエス 1379 2737 1 70.9 86.9
<5703> 日軽金HD 817 6641 2 83.3 14.2
<3101> 東洋紡 642 1357 1 47.9 96.9
<8153> モスフード 589 1260 3 98.1 45.1
<7003> 三井E&S 460 5782 2 73.1 8.9
<8595> ジャフコG 444 2525 1 - -
<8616> 東海東京 435 3211 4 - -
<9551> メタウォータ 430 2602 1 3.4 15.3
<6787> メイコー 367 3019 2 84.3 13.6
<7220> 武蔵精密 319 4081 2 74.2 12.8
<2117> ウェルネオS 291 2436 3 97.6 15.1 *
<6455> モリタHD 250 1402 3 40.1 13.2
<7864> フジシール 229 3148 4 74.1 12.7
<8871> ゴールドクレ 173 986 1 27.1 24.7
<4628> エスケー化研 169 2940 3 112 13.0
<1885> 東亜建 164 5664 1 85.0 9.9
<5970> ジーテクト 163 5431 1 82.9 8.1
<1946> トーエネク 161 2493 3 84.8 12.2
<8160> 木曽路 158 1508 1 55.8 58.8
<6727> ワコム 157 1666 2 99.3 19.1
<9229> サンウェルズ 132 823 4 73.4 44.7
<7241> フタバ 130 6082 2 86.7 8.0
<4559> ゼリア新薬 122 3949 1 105 13.5
<6104> 芝浦機 122 1548 4 73.0 4.7
<8022> ミズノ 121 4493 4 86.0 11.2
<4617> 中国塗 119 4218 2 87.5 12.5
<7296> FCC 119 5756 4 86.7 9.6 *
<1980> ダイダン 116 3287 1 73.2 11.2
<6463> TPR 112 4321 4 77.6 10.6
<9887> 松屋フーズ 108 2679 2 91.3 35.6
<5191> 住友理工 103 11239 2 82.4 8.3 *
※経常利益の単位は百万円。増益率は前年同期に比べた増加率、単位は%。「*」は国際会計基準、米国会計基準を採用する銘柄。今期最終赤字を見込む企業は除いた。
※増益連続期数は四半期ベースの連続回数、同一会計基準内が対象。対通期進捗率は経常利益の通期計画に対する4-12月期の進捗割合、単位は%。黒字転換、赤字縮小は増益に含めません。
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