RIZAP-G Research Memo(7):純資産比率が上昇に転じ2024年1月末には25.4%まで回復
■業績動向
2. 財務状況
RIZAPグループ<2928>の2024年3月期第3四半期末の資産合計は前期末比5,520百万円増の148,169百万円となった。このうち流動資産は同6,737百万円減の60,459百万円であり、現金及び現金同等物の減少(前期末比6,107百万円減)及び棚卸資産の減少(同3,399百万円減)等が主な要因である。非流動資産は同12,258百万円増の87,710百万円であり、有形固定資産の増加(同7,884百万円増)、使用権資産の増加(同5,740百万円増)等が主な要因である。
負債合計は前期末比8,325百万円増の126,861百万円となった。このうち流動負債は同7,386百万円増の83,308百万円であり、短期借入金及び短期リース負債の増加による有利子負債の増加(同4,474百万円増)及び営業債務及びその他の債務の増加(同3,773百万円増)が主な要因である。非流動負債は同938百万円増の43,553百万円であり、引当金の増加(同502百万円増)が主な要因である。資本合計は同2,804百万円減の21,307百万円となった。親会社株主に帰属する四半期損失の計上等により利益剰余金が減少したこと、その他の資本性金融商品が増加したこと等が主な要因である。
経営指標では、純資産比率(資本合計÷総資産で算出)が2023年9月末の21.7%から2023年12月末の22.4%、2024年1月末25.4%と底打ちから上昇に転じている。今後は、chocoZAP事業の黒字化に伴う純資産の増加及びchocoZAPの営業キャッシュ・フロー良化による借入金返済が進捗するため、さらに純資産比率が改善する見込みである。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
《SI》
提供:フィスコ