本日の注目個別銘柄:スノーピーク、BEENOS、ブロメディアなど
<8136> サンリオ 7885 +411
大幅続伸。SBI証券では投資判断「買い」を継続で、目標株価を10440円から12190円に引き上げた。今期営業利益は3度目の上方修正を行い、会社側では188億円から268億円、前期比2倍に増額したが、SBI証券では来期予想も242億円から357億円に引き上げている。成長投資費用の一巡、インバウンド本格回復、「ハローキティ 50 周年」効果による商材や関連イベントの好調などを見込んでいるようだ。
<7419> ノジマ 1714 +54
大幅反発。発行済み株式数の2.04%に当たる200万株、40億円を上限とする自己株式の取得実施を発表している。取得期間は2月21日から25年2月20日まで。前日に前回発表の自社株買い期間が終了しており、矢継ぎ早での自社株買い実施となる。前日は自社株買い終了を意識した株価下落も目立ち、その反動も強まる形のようだ。なお、前回自社株買いは、取得上限200万株に対して11万株の取得実績であった。
<9275> ナルミヤ 1268 +26
大幅反発。一時は180円高まで急騰。前日に24年2月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の18億円から21億円、前期比23.2%増にまで引き上げ。冬休みの時期を皮切りに気温が下がり始め、冬物の販売に堅調な回復が見られているもよう。また、配当方針を変更し配当性向のめどを35%にすることを追加している。それに伴い、年間配当金は従来計画の31円から41円に引き上げ。
<4347> ブロメディア 1265 +151
急伸。前日に提出された大量保有報告書によると、英投資会社のニッポン・アクティブ・バリュー・ファンドが5.01%を保有する大株主に浮上したことが明らかになっている。保有目的は、投資及び経営陣に対する経営の助言並びに状況に応じて重要提案行為等を行うこととしている。同社に対しては、財務的健全性や市場での地位が株価に反映されていないと考えているもよう。
<6871> マイクロニクス 6560 +570
大幅反発。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断「オーバーウェイト」継続で、目標株価を4200円から10000円にまで引き上げた。生成AI普及加速に加え、GPU高性能化でHBMも大容量化しており、信頼性確保に向けたテスト工程の事業機会は増大中と指摘。今後の需要面での不安は乏しく、生産能力の急速な拡大による供給力の対応なども評価。26年12月期営業益150億円の達成は1期前倒しを予想。
<3328> BEENOS 1651 +238
急騰。前日提出された大量保有報告書によると、アセット・バリュー・インベスターズが5.22%を保有する大株主になったことが明らかになっている。保有目的として、持続的な企業価値の向上に向けた重要提案行為等を行う可能性があるとされている。アセットバリューは「物言う株主」として知られる英ファンドであり、これまでもTBSや帝国繊維など複数企業に株主提案を行ってきている。
<6227> AIメカテック 3805 -700
ストップ安比例配分。第三者割当による第3回新株予約権の発行を発表している。新株予約権の総数は6530個で潜在株式数は65万3000株。当初行使価額は4121円となっている。希薄化は最大で11.63%となるもようであり、こうした潜在的な希薄化をネガティブ視する動きが優勢。なお、調達資金の約27億円は主に装置組立用建屋やクリーンルームなど設備投資に充当する計画。
<7213> レシップHD 739 +100
ストップ高比例配分。前日に業績予想の上方修正を発表。24年3月期営業利益は従来予想の15億円から27億円に引き上げ、前期は3.1億円の赤字だった。従来計画に対する第3四半期までの進捗率が38%にとどまっていたことから、想定外の大幅上振れとも捉えられた。新紙幣発行に伴う製品の更新や改造作業が計画より前倒しで進む見通しとなっているもよう。年間配当金も従来計画の7.5円から8.5円に引き上げ。
<3030> ハブ 874 +150
ストップ高比例配分。株主優待制度の拡充を発表し、買い材料視される展開に。これまでも100株以上の株主に対して優待カードを贈呈しているが、100株以上300株未満保有の株主には、これまでの優待カード1000円分を2000円分に引き上げ。300株から500株未満保有株主、500株以上保有株主も現行の3000円分、5000円分からそれぞれ倍額へ。1000株以上保有株主には長期保有による優待枠拡大も。
<7816> スノーピーク 1249 +111
大幅続伸。MBOの実施を正式に発表している。ベインキャピタル傘下企業が買付上限なしのTOBを実施。TOB価格は1株1250円で前日終値を9.8%上回る水準となっている。買い付け期間は2月21日から4月12日まで。先に観測報道が伝わり、TOB価格は1200円台になるともされていたことで、19日から連日のストップ高となっていた。正式なTOB価格決定で同水準へのサヤ寄せの動きとなっている。
《ST》
提供:フィスコ