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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):スノーピーク、あおぞら銀、サンリオ

スノーピーク <日足> 「株探」多機能チャートより
■スノーピーク <7816>  1,249円  +111 円 (+9.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位
 スノーピーク<7816>は大幅高。20日取引終了後、MBOの一環として米投資ファンドのベインキャピタルが自社に対しTOBを実施すると正式発表した。買い付け価格は1株1250円で、これにサヤ寄せする格好となった。このMBOについては事前に報道が出ていたため、同社株は前日まで連日ストップ高に買われていた。買い付け予定数は2725万863株(下限1453万9700株、上限設定なし)で、買い付け期間は2月21日から4月12日まで。TOB成立後にスノーピークは上場廃止となる予定で、これを受け東京証券取引所は20日付で同社株を監理銘柄(確認中)に指定した。

■あおぞら銀行 <8304>  2,404.5円  +189.5 円 (+8.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位
 あおぞら銀行<8304>が大幅に3日続伸した。同行は2月1日に米国のオフィス向け融資を巡る引当金計上による今期業績予想の下方修正と無配の見通しを発表し株価は急落。16日に昨年来安値をつけていた。その後は自律反発狙いの買いで下げ渋る動きをみせていたが、20日の取引終了後に、銀行法の規程に基づく第3四半期(10~12月)末の連結自己資本比率が9.34%だったと開示した。9月末時点の9.63%から小幅な低下にとどまった。財務悪化への警戒を和らげる方向に作用し、買い戻しを誘ったようだ。

■サンリオ <8136>  7,885円  +411 円 (+5.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位
 サンリオ<8136>が大幅高で3連騰。SBI証券が20日、サンリオの目標株価を1万440円から1万2190円に引き上げた。来期は成長投資が一巡し、インバウンド需要とともに「ハローキティ50周年」効果により限定グッズなどの商材や関連イベントが好調に推移すると想定。同証券はサンリオの25年3月期営業利益予想を241億7200万円から357億2900万円に増額修正した。投資判断は「買い」を継続している。

■ナカニシ <7716>  2,313円  +84 円 (+3.8%)  本日終値
 ナカニシ<7716>が5日続伸。20日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を110万株(発行済み株数の1.29%)、または20億円としており、取得期間は2月26日から3月22日まで。なお、取得した全自社株は4月5日付で消却するとしている。

■阿波銀行 <8388>  2,518円  +81 円 (+3.3%)  本日終値
 阿波銀行<8388>が反発。20日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を40万株(発行済み株数の0.98%)、または10億円としており、取得期間は2月29日から3月21日まで。取得した自社株は消却する予定だ。

■ノジマ <7419>  1,714円  +54 円 (+3.3%)  本日終値
 ノジマ<7419>が大幅反発。20日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を200万株(発行済み株数の2.04%)、または40億円としており、取得期間は2月21日から来年2月20日まで。株主還元の充実及び経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行による資本効率の向上を目的としており、東京証券取引所における自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)を含む市場買い付けにより取得するという。

■KADOKAWA <9468>  3,200円  +67 円 (+2.1%)  本日終値
 KADOKAWA<9468>が3日続伸した。同社傘下のフロム・ソフトウェアが手掛けた大ヒットゲーム「ELDEN RING(エルデンリング)」に関し、ダウンロードコンテンツ(DLC)「Shadow of the Erdtree」のトレーラーが22日午前0時に公開されることが明らかとなり、これを材料視した買いがカドカワに入った。フロム・ソフトウェアが公式X(旧ツイッター)で告知した。動画の時間は約3分。配信日の発表の有無などが注目されているようだ。

■日本ゼオン <4205>  1,310円  +24 円 (+1.9%)  本日終値
 日本ゼオン<4205>が5日続伸。午後1時ごろ、CVCを運営する米子会社を通じて、光を用いて化学反応を促進させる技術を開発する米スタートアップのシジジー・プラズモニクス(テキサス州)に投資を行ったと発表しており、好材料視された。シジジー社は、光を用いて化学反応を促進させる技術の商業化を通じて、よりクリーンで安全な世界の実現を目指すスタートアップで、化学製品の製造に化石燃料の燃焼の代わりに光を利用する反応器を開発。これを用いることで、アンモニアからの水素製造やCO2とメタンからのメタノールの製造におけるCO2排出量の削減を可能にしている。今回の投資により、ゼオンは投資と並行してシジジー社との協業の可能性を検討するとしており、製品に関わる原料の新規製造法を開発するほか、グループのさまざまなアセットを共有することで、シジジー社の更なる成長を支援するとしている。

■新明和工業 <7224>  1,211円  +20 円 (+1.7%)  本日終値
 新明和工業<7224>が4日続伸。岩井コスモ証券は20日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は1500円とした。主力の特装車事業がコスト増による利益面で苦戦しているが、来期には価格改定効果が出る見通し。流体事業の好調さ継続や航空機事業の民需向け回復から、来期は良好な業績を予想。M&Aで海外事業の拡大に成功したことも評価している。同証券では24年3月期の連結営業利益120億円(前期比29.1%増)に対し、25年3月期の同利益は137億円を予想。

■オービック <4684>  22,515円  +315 円 (+1.4%)  本日終値
 オービック<4684>が続伸。20日の取引終了後、75万株(発行済み株数の0.84%)を上限とする自社株を21日朝の東証の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得すると発表。同社の自社株買いは21年8月以来約2年半ぶりのこととなることから、これを好材料視した買いが入った。資本効率の向上を通じた株主への利益還元を図るとともに、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行することが狙いという。なお、午前9時30分に70万9800株を157億5756万円で取得したと発表している。

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