信用
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)のみができる銘柄
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4662 フォーカスシステムズ

東証P
1,087円
前日比
-6
-0.55%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
11.5 1.22 3.50
時価総額 177億円
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明日の株式相場に向けて=桜花爛漫の「AI相場」、次に開く蕾は

 きょう(20日)の東京株式市場は、日経平均株価が前営業日比106円安の3万8363円と続落。前日に続いて日経平均は上昇一服場面にあるが、調整を入れたという感触には乏しい。きょうの値動きは想定されたところで、前日の米国株市場が休場だったことから手掛かり材料に乏しく、売買代金も前日に続き盛り上がりを欠いた。加えてあす21日に米エヌビディア<NVDA>の11~1月期決算発表を控えているとあっては、見送りムードとなるのも止む無しといえる。

 エヌビディアについては決算前に複数のアナリストがターゲットプライスを引き上げるなど高評価が相次いでおり、逆に事前の期待が強すぎることで発表内容が良くても高いハードルを越えられないケースも考えられる。「実際、過去3回にわたって四半期決算発表後に売られた経緯があるだけに、今回もそうなるのではないかとみている市場関係者は多い」(ネット証券アナリスト)という。ただし、そうなればAI・半導体関連の拾い場提供となり、むしろ有難いと考えている機関投資家も少なくないようだ。

  AI関連に位置付けられる銘柄は半導体同様に裾野が広いが、ビジネスモデルに描かれる成長シナリオの確度の高さが選別のポイントとなる。前日紹介した共同ピーアール<2436>やニーズウェル<3992>などは収益基盤が強固で現時点で既に成長路線をひた走っているが、AI分野を成長ドライバーとした将来的なビジョンも明るい。ニューラルグループ<4056>も鮮烈な切り返しをみせた。こちらは足もとの業績は低調に見えるものの、トップラインの2ケタ伸長が続いていることで、成長力は否定されない。エッジAIという生成AI時代のキーテクノロジーで本領を発揮する可能性がある。また、前週13日に取り上げたARアドバンストテクノロジ<5578>は急動意後の一服局面にあるが、同社も売り上げの伸びに頼もしさがあり、株価も上値余地が大きそうだ。週足チャートで見れば依然として戻りの初動で、同社株への投資にそれほど躊躇する要素はなさそうだ。

 新たなAI関連の有力株としては、比較的オールドファンにも馴染みのある銘柄と思われるコムチュア<3844>をマークしてみたい。底値圏からの急反騰で「赤三兵」と言うのも憚(はばか)られる大陽線を連発、きょうは75日移動平均線を綺麗に跳び越えてきた。クラウドを活用したシステムインテグレーターで企業コンサルティングを展開するが、ビッグデータとAI・RPAで優位性を持ち、業績は絶好調だ。24年3月期は売上高が前期比20%増収、営業利益は同17%増益でいずれも連続の過去最高更新を見込む。

 また、戦略立案から開発までワンストップで対応するコンサル会社でAIソリューションを駆使して企業のDX推進を支援するシグマクシス・ホールディングス<6088>も抜群の好業績が光る。同社も24年3月期は売上高、利益ともに大幅な伸びで連続過去最高更新が濃厚。配当や自社株買いなど株主還元にも積極的だ。

 このほか、独立系システム開発会社で大手企業など民間だけでなく、官公庁からの受注実績も豊富なフォーカスシステムズ<4662>は、ここ上げ足に弾みがついており目を配っておくところ。ヘルステック分野でAI技術を深耕、FRONTEO<2158>とはお互いの株式を持ち合い資本・業務提携関係にある。これ以外では、先端技術を駆使しシステムの受託開発を手掛けるテックファームホールディングス<3625>も面白い存在だ。足もとの業績は利益面は低水準ながら、トップラインは高水準をキープしており、400円近辺の株価は長期トレンドでも大底圏に位置している。同社は生成AIを活用したシステム汎用基盤「AI Frame」を開発しており、同基盤を用いたAI導入支援ビジネスに期待が大きい。

 あすのスケジュールでは、1月の貿易統計が朝方取引開始前に開示されるほか、午前取引時間中に1月の白物家電出荷額が発表される。午後には1月の全国スーパー売上高、実質輸出入動向、2月の月例報告などが予定される。また、午後取引終了後に発表される1月の訪日外国人客数に注目度が高い。海外ではインドネシア中銀が政策金利を発表、米国では20年物国債の入札が行われるほか、1月開催分のFOMC議事要旨にマーケットの関心が向かいやすい。また、ボウマンFRB理事が経済イベントで発言機会があり、その内容にも耳目が集まる。更に、米主要企業の決算発表ではエヌビディアの11~1月期決算がビッグイベントとして注目される。(銀)

出所:MINKABU PRESS

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